酒好きの父が肝臓がん発覚。セカンドオピニオンの重要性【体験ブログ】

父は67歳。大きい総合病院に検査に行き、ステージ4の肝臓にガンが見つかりました。
お酒が好きな事と糖尿病を患う関係で、健康診断(血液検査)は最低3ヶ月に1回と定期的に必ず行なっていました。
近所の町医者がかかりつけで、そこで主治医に腫瘍マーカーが少し上がっているねと話され、あまり不安には思わずに地域では大きい総合病院に検査に行き、肝臓にガンが見つかりました。
総合病院での診断は、ステージ4。
もう手術も無理の末期ですと言われました。
青天の霹靂で、家族全員が驚き、目の前が真っ暗になり、それからは日々皆で必死に肝臓ガンの治療に関する情報を集めました。
肝臓ガンの手術例が多いか、名医のいる病院をインターネットで調べ、尚且つ治療に通える範囲を考えると、ガンの専門医療機関しか選択肢はありませんでした。
地域の総合病院での検査結果のデータを準備し、その日は家族全員で診断結果が間違いであって欲しいと期待を込めて向かいました。
最終的な診立てはステージ3でした。
さすが専門医療機関だけあり、症例数が多いことと内科医と外科医、放射線科医の連携が良く、最終的な診立てはステージ3。
少しホッとしました。
治療方針は、腹膜に肝臓ガンが癒着しているためと、少し肝硬変が全体に見られるため、切除のリスクよりもカテーテルを使って抗ガン剤を注入するターンを数回繰り返し、ガンが小さくなれば切除するというストーリーでした。
他にも治療法はレーザーなどありましたが、肝硬変と肝臓ガンの位置と大きさ(肝臓の1/3をガンに冒されていた)より、一番体に負担の少ない方法をまずは選びましょうと主治医が説明してくれました。
家族全員の意見と意思の確認をされ、やりましょうと一致したので治療をここで進めることにしました。
この時思ったのは、セカンドオピニオンの大切さです。
元々、地域の総合病院の評判が良くなかったのもありましたので躊躇いなくセカンドオピニオンを選びましたが、選んでいなかったら余命いくばくの命だったかもしれません。
後は、情報については多く持っておいて損はない、ということ。
後からこんな病院や方法があったと知っては一生後悔することになります。
父自身が治療を頑張ると言ってくれたこと、セカンドオピニオンへの信頼感、家族で手を尽くしての治療ということ、これら全てが揃ったので納得のいく治療に進むことが出来たと思います。
今、1ターンが終わり、次のターン待ちの期間です。
1ターン終了後の検査結果は、ガンが小さくなってきているという嬉しい結果でした。
抗ガン剤により術後に肩が悶えるほど痛くなるそうですが、この結果を聞いて2ターン目も頑張ると言ってくれました。
好きなお酒も、遺される母の為に、まだ若い自分の余生の為にやめました。
今、自宅で過ごしている父は健康な時と何ら変わりはありません。
ステージ4と言われ、自暴自棄になっていたらこんな穏やかな生活は無かったと、父自身が一番実感しているかもしれません。
しかし経過は良かれどもまだガンは体の中にいます。
予断は許しません。
完治、もしくはガンと共にでも一日も長く生きていけるよう、家族全員が願っています。
私達家族が出来ることは、いつも通りの生活と会話をし、笑いあえること。
特に笑いは大切にしています。
先日は家族で旅行に行きました。
次の旅行はここがいいね!と、未来の話をし、それを実現できるように父には体を大切にして欲しいです。”