ヤクルトの効果・効能は?【ガン予防、治療におススメの飲み物】

ヤクルトにはガン予防の効果もある!?
ヤクルトは国民的に有名な乳酸菌飲料であり、特定健康用食品としても認められています。
そのため、ヤクルトは古くから体にいいとされていて、小さな子供からお年寄りまで誰でも知っている飲み物です。
そして、このヤクルトにはガン予防の効果もあるとのことなのです。
ヤクルトにはL.カゼイ・シロタ株という乳酸菌が含まれていますが、この乳酸菌シロタ株を習慣的に摂取した場合、乳ガンの発症リスクを低下させる効果があるそうなのです。
この乳酸菌シロタ株の研究開発を続けてきたヤクルト本社が、このような研究結果を、2013年7月に発表しました。
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乳ガンとは、乳房に発生するガンであり、女性が発症するガンの1位を占めています。
この乳ガンを発症する方は年々増加しており、それによる死亡者も増加していますが、この乳ガンの発症には女性ホルモンが大きく関係しているといわれています。
ただ、それと同時に食習慣も、乳ガンの発症に大きく影響すると考えられています。
このように乳ガンは、生活習慣、その中でも特に食生活が発症の原因になると考えられているので、ガン予防効果があると話題になっていた乳酸菌シロタ株等を含むプロバイオティクスにヤクルト本社は着目しました。
つまり、この乳酸菌をどの年代で摂取したかによって、乳ガンの発症率が変わるのではないかと考え、そして、この発症率の変化があれば乳酸菌シロタ株が乳ガンの発症を抑えることに関係するのではと考えたのです。
さらに、既に乳ガンの発症を抑制するという効果があると報告されていた大豆イソフラボンと、乳酸菌シロタ株との関係性についても調べたそうです。
乳ガン発症の原因と思われる因子の関係を調べる試験
この研究で行われたのはケース・コントロール試験であり、まず、乳ガンを発症しているケース群の人と、乳ガンを発症していないコントロール群の人を選び、次に、乳ガンの原因と思われる因子を持っているか、持っていないかの調査をします。
そうして、乳ガンの発症と、その乳ガン発症の原因と思われる因子の関係を調べる試験が、ケース・コントロール試験です。
この試験の結果として、まず、乳酸菌シロタ株の摂取頻度と乳ガンの発症の関係については、乳酸菌シロタ株の摂取頻度を週4回以上とした人たちと、週4回未満とした人たちで比較しました。
すると、乳酸菌シロタ株の摂取頻度が多くなればなるほど、乳ガンの発症率が減少するという結果が出たのです。
また、乳酸菌シロタ株と大豆イソフラボンを合わせて摂取した試験結果においては、乳酸菌シロタ株の摂取頻度と大豆イソフラボンの摂取量が多かったグループと、その摂取頻度と摂取量が少なかった他のグループで比較しました。
すると、乳酸菌シロタ株の摂取頻度と大豆イソフラボンの摂取量が多かったグループにおいて、乳酸菌と大豆イソフラボンの働きが合わさって乳ガンの発症を抑制する効果が現れるという結果が出たのです。
したがって、乳酸菌シロタ株には、乳ガンの発症リスクを低下させる効果が期待できると考えられます。
また、その他のヤクルト本社による実験例では、1日100億個以上の乳酸菌シロタ株を毎日摂取して、それを4週間続けたところ腸内のビフィズス菌が3倍に増加したという結果も出ています。
さらに、これを5週間続けたところ、インディカンという腸内の有害物質が4割減少したという結果も出ています。
このインディカンは発がん性物質です。
そのため、このインディカンを減少させることができれば、ガンの発生リスクを低下させることにつながります。
ただ、この実験例にもあるように、ヤクルトの効果が出るまでは4~5週間かかるようです。そのため、ヤクルトによるガン予防効果を実感したい方は、最低でも4~5週間は毎日飲み続けるようにしましょう。