野際陽子さんの場合は?【癌の芸能人・有名人】
肺腺癌で2017年6月13日に81歳で死去された野際陽子さん
野際陽子さんは、日本のアナウンサー・司会者・女優・ナレーター・歌手で、声優でもありました。
野際陽子さんはNHKの花形アナウンサーから女優へ転身し、ドラマ「キイハンター」にヒロインとして出演したことから大ブレークしました。そんな野際陽子さんは、肺腺癌で2017年6月13日に81歳で死去しています。
野際陽子さんの経歴・芸歴は?
野際陽子さんは、1958年にNHKアナウンサーとして入局。
1960年にNHK東京放送局に赴任してから2年間は、週3本のレギュラー番組を担当していました。
1962年3月にNHK退職後は、広告代理店勤務を経て、TBSの15分の生放送番組であった「女性専科」の司会者を担当。
これ以降は女優活動を中心に行うようになり、1966年には念願だったパリへ留学。
1967年3月のパリからの帰国時にフランス製のミニスカートを着用してタラップを降り、「日本におけるミニスカート第一号」となりました。1968年には前述のテレビドラマ「キイハンター」がスタートしました。
「キイハンター」は5年間放送され、視聴率は30%以上を記録して一世を風靡しました。
1992年には、TBSのドラマ「ずっとあなたが好きだった」で、息子を溺愛するしたたかな姑を着物姿で演じ、その後はTBSドラマの常連となります。
2014年、野際陽子さんは初期の肺腺癌と診断され手術しました。
しかし、2015年に再発したため、腫瘍摘出の再手術を行い、2016年の秋にはドラマ「やすらぎの郷」の撮影に参加していました。
しかし、再び癌が再発し、野際陽子さんの体調は徐々に悪化していきます。
それでも野際陽子さんは2017年5月7日まで撮影を続行し、代役の効かない重要なシーンを全て撮り終えていたそうです。
その翌日、肺炎を併発して入院すると、それ以降は回復することなく、1ヶ月後の6月13日に東京都内の病院で娘らに看取られながら死去しました。
野際陽子さんの死因となった肺腺癌とは、肺癌の一種です。
肺腺癌は肺の抹消に発症しやすくなっており、肺に発生する癌の約6割を占めるとされています。
肺腺癌は女性の発症率が高く、初期段階では咳や痰などの症状が出にくいため発見は難しいとのことです。
ただし、早期で発見された場合には完治の確率が高い癌であると、医療機器会社のオムロンの公式サイトには書かれています。その一方で、肺腺癌は進行した状態になってしまうと、その癌の転移リスクは高く、放射線治療や化学療法といった一般的な癌の治療法は効きにくいともされています。
また、一般的な肺癌とは違い、肺腺癌は喫煙との因果関係は低いとされています。
肺癌の発症リスクは、喫煙することによって、タバコを吸わない人と比べると男性で4~5倍、女性で3倍程度高くなるとされています。
しかし、肺腺癌においては、男性で2~2.5倍、女性で1.5倍程度高くなる程度であることから、タバコを吸っていなくても肺腺癌を発症するというケースもあるそうです。
実際、近年の野際陽子さんについては喫煙していたという話はないそうです。
ただ、それまでの喫煙歴に関しては不明となっています。
野際陽子さんの死後、様々な芸能人が哀悼の意を表していますが、その中で「ずっとあなたが好きだった」などで共演した佐野史郎さんも自身のブログで哀悼の意を表しています。
心よりご冥福をお祈りいたします。