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過度な飲酒はやめよう!【免疫力低下の原因】
お酒を飲んでストレスを発散しているという人は飲み過ぎ注意!
ストレスが免疫力の大敵であることはよく知られていますが、お酒を飲んでストレスを発散しているという人は注意が必要です。
実は、アルコールもストレスと同じく、免疫力を下げてしまう原因となり得るのです。
アルコールは肝臓で分解されるのですが、その際にアルコールはアセトアルデヒドという物質に変化します。
アセトアルデヒドには、アルコールと比較して10倍以上もの毒性を持っているとされており、頭痛、動悸、吐き気などの症状の発生にも関わっています。
つまり、二日酔いの原因となっている物質がアセトアルデヒドなのです。
このアセトアルデヒド自体は発がん性物質であることから、免疫力にも大きく関わっている物質です。
アセトアルデヒドは人の染色体と遺伝子を傷つけてしまうことが研究により分かってきており、遺伝子が傷つけられてしまえばがん細胞が増えることになるため、がんの発生率を高めてしまいます。
このアセトアルデヒドの作用によりがん細胞が増殖すればするほど、免疫システムは忙しく働かざるを得ないようになります。
このがん細胞を死滅させるために免疫システムを注力しすぎると、他の病気への対応が遅れてしまうこともあり、また、がん細胞があまりに多ければそのがん細胞を取り逃がしてしまうという事も考えられます。
こうして、全体的な免疫力は低下していってしまうのです。
アルコールには、アセトアルデヒドだけではなく、それ自体にも免疫に対して悪い作用があるということが分かっています。
アルコールを飲むと血液中のアルコール濃度が上昇しますが、このように血中アルコール濃度が高まってしまうと、同じく血液中に存在している免疫の働きが大幅に弱まってしまうのです。
血液中には非常に重要な免疫細胞として、NK(ナチュラルキラー)細胞が存在していますが、このNK細胞も血中アルコール濃度が一定以上になると活性度合いが大幅に下がってしまうので、仮にがん細胞を発見したとしても見逃してしまうということも考えられます。
お酒を飲むと眠くなるのはこの副交感神経が働いている証拠
お酒は適量であれば、副交感神経を刺激してリラックスさせる作用があり、お酒を飲むと眠くなるのはこの副交感神経が働いている証拠だといえます。
しかし、飲み過ぎてしまうと逆に睡眠障害に陥ってしまう可能性もあり、睡眠が浅い状態が続いてしまうということも考えられます。
このようにお酒を飲み過ぎてしまった場合では、前述のアセトアルデヒドが大量に発生し、免疫細胞が忙しく働くことから肝臓も弱ってしまい、体の毒素を浄化させる作用も弱ってしまいます。
また、身体も老化してしまうことから、免疫システム自体を弱らせてしまうことにもつながります。
そのため、アルコールを飲む際には、その飲み方に注意が必要です。
初めに体内に少量のアルコールが入ってくると、異物を排出しようとする反応が起こります。
すると、血管が拡張し、その後、副交感神経を刺激して心身ともにリラックスした状態を作ります。
この状態が、いわゆる「ほろ酔い」の状態です。
この状態で飲酒をストップしておけば気分が良いままであり、ストレス解消に役立つといえます。
しかし、アルコールが副交感神経に作用するのは1~2時間程度の、ほんの短い時間しかないため、それ以上飲み続けた場合は興奮状態となり、脈拍が上がり、気分も悪くなります。
これが「悪酔い」の状態であり、交感神経が緊張した状態となって免疫力に悪影響を及ぼします。
そのため、飲む時間を2時間以内にする等、「悪酔い」しないような適度な飲酒を心がけるようにしましょう。