乳癌になった従妹。温存療法で治療中。【体験ブログ】
約1年前にが41歳の従姉が乳がんと診断され治療を受けました。
私とは1歳違いで小さな頃から仲が良く、結婚や出産の時期も同じだったので、現在は小学生の子をもつママ友のようでもありまめに連絡を取っていました。
そのため従姉が市の乳がん検診でマンモグラフィーの検査をを受けて引っかかり再検査になったこと、そしてその後紹介で大学病院に行き、再度検査をしてやっぱり怪しいということで組織診をやり、結果乳がんと診断された経緯も全て聞いていました。
診断されてもとても落ち着いていた従姉は、淡々と症状や入院のこと、その後の治療のことなども話してくれました。
手術はがんのみを取り去る温存療法
幸い約1cm弱の乳がんは非浸潤で、がんは細胞は乳管に留まっていて、血管やリンパには達していないため、手術はがんのみを取り去る温存療法が可能で、術後は抗がん剤の必要はなく、放射線治療に通うということです。
従姉もがんと診断された時は少し落ち込んだけれど、担当の医師が「まあしいていえばがん。よく5年生存率とは言うけど、あなたの場合の5年生存率は同年代の健康な女性と同じです」とニコニコしながら説明してくれたそうで、割り切って前向きに治療を受ける!と明るい表情でした。
私は入院や治療中に従姉の子どものお世話など出来る限りのことは手伝わせてもらおうと申し出ました。
ただびっくりしたのはなんと乳がんの手術での入院が3泊4日ということでした。
短くても1週間くらいは入院すると思っていたので、それだけ手術も負担のないものに医療も進歩しているのだと思いました。
入院期間が短いというだけでも手術を待つ間、精神的にかなり楽に感じたそうです。
そして診断から約3週間後に手術になりました。
従姉のがんは右乳房の外側上の方にあって乳房と脇の下の身体寄りのところの2ヶ所を切開する手術でした。
術後は傷が引き攣れるような痛みはあったそうですが、退院の日には入浴もOKで、「お産より余裕」と笑っていました。
退院後はまるでなにもなかったかのように普通に家事をしていて、やはり傷テープが突っ張るような痛みはあるといっていましたが腕も上がるし普通に動けていました。
術後2ヵ月経ってから放射線治療が始まりました。
放射線治療は全部で通常25回で、平日毎日 5週間の通院になりました。
従姉曰く、本当に自分ががんに治療をしているんだなと感じたのはこの放射線治療だったそうです。
放射線の照射自体はほんの数分でも、毎日通院するという経験は人生ではあまりないものです。
痛みもなく生活そのものにあまり負担のかかるものではないのですが、このときばかりは年月が過ぎる時間がとてもゆっくり感じたと言っていました。
また放射線の回数を重ねるごとに皮膚が赤く腫れたようになっていくのも、やはりがん治療なんだなーと実感せざると得なかったと言います。
現在は無事に放射線治療も終えて半年以上経ち、通院も半年後ということになり、本当に日常を取り戻していて元気です。
先日傷を見せてもらったのですが、2ヶ所約3センチくらいの傷も赤い線くらいになっていてかなり目立たなくなっていました。
そして「初期で見つかったのは本当に良かった。乳がん検診には必ず行って」
という従姉のアドバイスで私ももう5年以上検診を受けていなかったので心を改めて受診してみました。
その結果エコーで5ミリの腫瘤がみつかり、見た目からして良性なので1年に1度の検診を欠かさなければ大丈夫ということでしたが、検診の大切さを実感しました。
従姉も私もですが、子育て世代の女性ががんで入院、治療することは家族の生活にも大きくかかわります。
そのため自分のためはもちろん家族のためにも、日頃から自分の体と向き合っていくことが大切だと今回の従姉の闘病から学ばせてもらいました。
「1年に1度乳がん検診」を今は他のママ友などにも勧めています。