マンモグラフィー検査で乳癌を早期発見しました。【体験ブログ】
マンモグラフィーの無料検診のチケットが届いたのは、2011年でした。
痛いと聞いていたけれど、でも無料だからと受診してみました。
そこで異常が見つかりました。
しかしその段階では癌細胞は見つからなかったので、数か月後また受診するように言われました。
再度受診すると、医師から「大丈夫だとは思うけれど、気になるから、白黒はっきりつけてもらったほうがいい。」と、総合病院を紹介され受診しました。
MRIや細胞診などを経て、癌であることがわかりました。
「悪性ですね。」と言われたとき、まるで「風邪ですね。」と言われたかのようなあっさりしたものでした。
そして「治りますよ」と医師から言われたとき、深刻になる必要はないんだと安心しました。
そして、明るい癌患者になろうと、自分の気持ちを奮い起こしました。
その1か月後には手術、4泊5日の入院でした。
転移の恐れもなく、手術翌日には「いつ退院しますか?」と聞かれるほどでした。
傷口が痛くて困ったというようなこともなく、癌の手術をしたという実感もありませんでした。
私の癌細胞はとてもおとなしいタイプだったようです。
その後の治療は、放射線とホルモン薬をのむだけでした。
25回の放射線治療は、毎日仕事の後に通いましたが、多少疲れを感じた日々でした。
そしてこの放射線治療で、2か月後、肺炎と診断されてしまいました。
咳が続くなと思っていましたが、風邪かなと思っていました。
まさか肺炎とは思いませんでした。
放射線治療の説明が書かれていた紙には、副作用として肺炎の危険が記載されていました。
「ごくまれに」という文面だったのでまったく気にしていなかったのです。
この肺炎で、1か月間入院することになってしまいました。
ステロイドによる治療で、スムーズに回復したことは幸運だったなと思います。
今年、ホルモンの薬を飲み始めて5年が経過しました。
これで薬を飲まなくてもよいこととなりました。
そして、これからの5年は経過を見るだけになります。
癌になってから、私はいろんな人に検診を勧めています。
マンモグラフィーは痛いということで躊躇する人がいるようです。
でも、痛みは一瞬です。
それで早期に癌が発見されるなら、やはり定期的に受診した方がいいと思います。
そして私は、最初に訪れた医院でも助けられたのだと思います。
「大丈夫だとは思うけれど」と言いながら、さらなる検査を勧めてくれた医師にとても感謝しています。
主治医に聞いたことがあります、「私はラッキーだったのですか?」と。
主治医は「ラッキーでした。」と力強く言ってくれました。
おとなしい種類の癌細胞だったとはいえ、放置したままだったらどうなっていたかわかりません。
いろいろなラッキーが重なって、私はこうして今、何も心配することなく元気でいられるのです。
ほんとうに、感謝です。
そして、肺炎というおまけはつきましたが、これもいい経験です。
今も、レントゲンにはその痕跡が映ってしまい、再検査となるのだけれど。
明るい癌患者になろうという最初の決意、これからもずっとそうでありたいと思います.