私は乳癌で放射線治療を25回受けました。【体験ブログ】
私が経験した「乳がん手術後の放射線治療・ホルモン治療」についてを書いてみます。
私は放射線治療を25回受けました。
化学療法は「ナースコールもないから、体調が悪くても看護師さんも来てくれないし」と思っていましたが、放射線治療は「通院を繰り返せば終わる・通院をしていれば不安があっても看護師さんに話せば良い。そうしたら必要なら先生に診察をしてもらえる」という思いがあり、精神的にはとても楽でした。
通院は朝、会社に出掛ける主人と一緒に出て駅まで送ってもらい、1ヶ月間の定期券を買って電車で通院をしました。
「今の私は通院するのが仕事」そう思いました。
通勤や通学の人達で混んでいましたが、高校生同士の何気ない会話が聞こえてきたことや、元気の塊のようなエネルギッシュな年齢層の人達と10分間くらい同じ車両で過ごすことで「私も頑張るぞ!」と思うことができました。
放射線治療は痛くも、痒くもなく、台の上に何秒間か寝ているだけで終わりました。
放射線を当てる場所を身体にマーキングするのですが、その線を消さないようにするのが少し大変でした。
線が薄くなれば病院で書き足してもらえますが、そのマーキングのインクは洗濯をしても消えないので、下着の汚れが放射線の回数を重ねるごとに気になりました。
放射線治療を受ける場合は、なるべく汚れが目立たないものを選べば良かったと思いました。
放射線治療をしていて辛かったのは、「残り10回」でした。身体がだるく、喉の通り道が狭くなったような感じがして、飲み込みがしにくくなって、声がかすれていました。
放射線科の看護師さんによると「右鎖骨にも放射線が当たっているから、喉のところをキリギリかすめて放射線が当たっているから影響はあるね。
水道の蛇口にゴムホースがつながれていて、そのホースが陽射しや風で傷んでいるようなのと同じ状態」ということでした。
この症状は放射線治療が終わってから2~3週間で治りました。
放射線が終わった後の皮膚は黒ずんでカサカサしていました。
「今後は保湿が大切よ」と看護師さんに教えてもらい、入浴後には欠かさず保湿クリームを塗っています。
私の場合のホルモン治療はリュープリンの注射を5年間、内服薬は10年間です。
今現在ではリュープリンの注射での治療は終えて、内服薬(ノルバディックス)のみとなっています。
リュープリンの注射を終了して2ヶ月が過ぎてから、生理が戻って来ました。
乳がん治療のための内服薬の副作用として「子宮体がんのリスクがあがる」ということで、3ヶ月に1回婦人科で子宮体がん検診を受けています。
ホルモン剤の内服によって子宮内膜も厚みが増してしまうこともあって、私は「子宮内膜ポリープ」も1つできています。
子宮内膜ポリープを取ってしまえば...
婦人科の先生から「内視鏡で子宮内膜ポリープを摘出する」ことを薦められたこともありましたが、「どうするか?」という答えは人によって様々なようです。
「子宮内膜ポリープを取ってしまえば、子宮内膜が薄くなるか?」というと、答えは1つではなく「薄くなる人もいるし・厚いままの人もいるし・子宮内膜ポリープを取っても再発して、またポリープができちゃう人もいる」ということなのです。
子宮内膜ポリープに関する検査は婦人科ではなく、生殖医学センターで子宮鏡という検査を受けなければならず、私は「悪いのもでないなら、様子をみても良いかな?」と考えています。
ホルモン治療は長い期間をかけて継続するもので、正直な気持ちとしては「長過ぎて嫌だ」と思うのですが、乳がんは10年以上が経過しても再発するケースもあるので、「今は我慢の時、あと少しだから」と自分に言い聞かせて踏ん張っています。