初期の大腸がんで腹腔鏡手術にて大腸切除。【体験ブログ】
大腸がん完治後、乳がん発症した私。
40代後半初期の大腸がんが見つかり、大腸を15~20㎝切除する腹腔鏡手術を受けました。
幸い本当の初期でしたので、手術以外の治療の必要がなく、4年半の経過観察で異常がなく、根治宣言をいただきました。
しかし、その途中、大腸の手術を受けて、半年後、今まで通り自治体で行う、乳がん・子宮がんの集団検診を受けました。
するといつもは定形内の封書が届く検診結果が、その時は定形外の少し集めの封書が届きました。
「えっ?何?」と心臓がバクバクでした。心を落ち着けて、封を開けると、「要再検」。
中にはその時のマンモグラフィの画像が入っていました。
同時に受けた子宮頸がんの方は異常はありませんでした。
主人に、この事をどう伝えようかといろいろ考えました。というのは大腸の手術を受けたばかりで・・ショックからやっと立ち直って前を向いて歩き出したばかりだったからです。
自分もショックでした。
しかし、私よりもショックを受け、自分のせいだと涙を流し、笑うことも忘れ、ゲッソリと痩せるほど心配し、支えてくれていた主人に、更に追い打ちをかけるような話をどう切り出したらよいのか・・本当に悩みました。
隠すことは出来ません。意を決してその日の晩に切り出しました。
今回は、「そうか、じゃあ、早く行くように」と落ち着いて聞いてくれました。・・心配しすぎでした。
画像と書類をもって同じ病院の乳腺外科を受診しました。そこでも改めてマンモグラフィと超音波検査をしてもらうと・・「指摘されているところには何もありません」と。
「ただ、マンモグラフィでは見えない小さな物が幾つかあります、ただ、まだ小さくてわからないので、経過観察していきましょう。」という診断でした。
大腸がんの転移かと思って心配だったのですが、そういうものではなく、「別物です」という言葉に、ある意味少し安堵しました。
新たに見つかった小さな物は、3か月毎に超音波でチェックを2.3回、その後は変化がな無かったので、半年に1回になりました。
すると、その2年半後、「ちょっと、大きくなってきましたね、細胞をとって調べましょう」と、針を刺して、調べてもらいました。
その時、ベッドで横になっていると、医師と看護師の会話が「出ますかねー」「大丈夫でしょう」と聞こえて来たので、私も大丈夫なんだろうと軽い気持ちでいました。
後日主人と結果を聞きに行くと・・「悪性の腫瘍でした。つまり、乳がんです」と。「またか!」という思いしかなかったのですが、絶対ショックを受けているはずの主人が、「大丈夫か?」と私を気遣う言葉を発した時、「あー、まただよ。申し訳ない」という気持ちが強かった。
しかし、くよくよしても仕方ないので、腰を据えて前を向こうと、手術、治療に臨みました。
当初は、まだ初期で小さいので、手術で腫瘤を切除し、その後、放射線とホルモン療法に入るはずだったのですが、腫瘤の性質をみると、抗がん剤治療をした方が良いかもしれないという事がわかり、治療方法が変わりました。
抗がん剤が大変と良く言われるけれど、ドンドン薬も改良されているし、個人差もあるし、やってみなけりゃわかるまい!それに、「あの時、ちゃんとやっておけばよかったと」やれる事をやらずにいて、後悔するのが嫌だったので、すぐに治療をお願いしました。
約1年と2か月かけて抗がん剤を投与してもらいました。
EC療法と言って「エンドキサン」を3週間毎4回、「タキソール」を同じく3週間毎4回とハーセプチンを3週間毎18回。
途中、週5日間を5週間、放射線治療も受け、その後は、ホルモン治療を続けています。
このような治療を受けてさせてもらって、良い経験をさせてもらったと思っています。
健常な状態ではまずしないであろう、坊主頭。貴重な経験でした。ウィッグは使わず、帽子だけで過ごしました。
本当は、坊主頭そのままで堂々と歩きたかった。
けれど、家族から、周りの人が困惑するから・・と止められてしまったので我慢しました。
エンドキサンという強い薬が体に針を通して、入って来るその瞬間から、ワサビがツーンと来るような頭がビリビリする感じ。
気持ち悪くならないようにするには・・・と考えた末、薬を入れた日は、携帯の電源もoffにして、家族には一切の連絡を家にしない様に頼んで、布団に入って寝てしまうという方法がbestだという事が分かった。
これはどんなサイトにもない方法です。
一番苦しい時間を、苦しくなる前に寝てしまうという事で本当に楽に過ごせたのです。
まあ上げれば、きりがないくらい本当に貴重な経験でした。この治療の事は家族、親族とごく親しい人しか知らせてないのですが、この貴重な体験を私の友人達に知らせたいと思っています。
そして皆が検診を受けて、もし異常があったら早く対応すれば怖くないんだよという事を知らせたいんです。
命を大事にしてほしいのです。