姉は38歳の時に卵巣がんになり子宮全摘手術しました。【体験ブログ】

卵巣嚢腫ではないかと疑って検査をしたら・・・
私の姉は38歳の時に卵巣がんになりました。2人目の女の子を出産して半年ほどたった時の出来事です。
最初は、右足の付け根のお腹側が突っ張られるように痛いと言っていました。
私が卵巣嚢腫を患ったことがあり、姉も自分は卵巣嚢腫ではないかと疑い、私に症状を聞きに来たのです。
私の症状と違って、姉はかなり痛みがあるようなので、すぐに出産した婦人科で診察を受けるよう告げました。
以前に少し痛みを感じた時に婦人科に相談したところ、出産から1年は婦人病にかかりにくいというような事を言われていたので、姉はそれほど心配していなかったようです。
婦人科で診察を受けると、右卵巣がこぶし大に腫れている事が解りすぐに手術する事になりました。
無事に卵巣は取り除けましたが、お医者様の言うにはあまり良いものには見えないので取り除いた部位を病理検査に回すという事でした。
その時点で、癌であれば告知をする承諾書みたいな書類も書いていました。
2週間後ぐらいでしょうか、結果があまり良くないので医科大学で再検査をするように言われ医大に入院しました。
医大で色々な検査をした後、卵巣癌との事ですぐに再手術が決まりました。
再手術では、もうひとつの卵巣と子宮の全摘手術が行われました。
その後、苦しい抗がん剤治療が始まりました。
姉は、あっという間に髪が抜け落ちました。
私が、三つ編み付きの綿の帽子を探して買って行くと喜んでくれました。
抗がん剤は2クールほどしたと思います。
1クールが7日間の抗がん剤、少しあけて体力が戻ったらもう1クールだったと思います。
放射線治療も行っていました。
半年以上長い間病院にいたと思います。
抗がん剤はとても辛そうで、お見舞いに行っても口もきけないほどでした。
子供2人はまだ小さく、病院に連れてくる事が大変で母が面倒を見ていました。姉も、子供たちに会えずに辛かったと思います。
病院では入院患者の為に催しごとをするらしく、病状が落ち着くと夏は七夕のお祭りなどイベントを楽しみに過ごしていました。
半年後、一通りの癌治療が終わり姉の退院が決まりました。
再発がない事を祈り、姉は人生の再出発をする決心をしていました。
仕事を辞め、子供たちの為の時間を増やしました。
習い事を沢山はじめ、沢山の事を吸収しようと躍起になっていたようです。
再発を防ぐためにしていた事は、自費診療の丸山ワクチンを打っていました。
また、癌に効くという自然食品や健康食品、健康グッズをあれこれと取り寄せて試していました。
中には、本当に効くのか疑わしいものが沢山あり、人の弱みに付込んで商売をするようなものが沢山ありました。
あまり私には話しませんでしたが、そういったいかがわしい食品や水、グッズを販売する店にも出入りしていたみたいで、かなりの高額の金銭を支払っていたようです。
後になって騙されていたかもいれないと恥ずかしそうにぽつりぽつりと話してくれました。
また、病院で辛い時期に今まで連絡がなかった友人から突然連絡があり、度々励ましに来てくれたので喜んでいたのだけれど、目的は宗教の勧誘だった事なども話してくれました。
本当にひどい話です。
あれから姉は幸運な事に再発していませんが、定期的に病院に通っています。