皮膚がん ホクロ 

大きく「基底細胞癌」と「有棘細胞癌」の2種類がある皮膚がん

「皮膚癌」は発生部位等でいろいろな種類が存在し、それぞれ性質が異なりますが、皮膚組織に発生した悪性腫瘍の総称を「皮膚癌」といいます。
人間の皮膚は皮下組織・真皮・表皮という3層構造になっていますが、「皮膚癌」は3層構造の一番上にある、表皮でそのほとんどが発生します。

日本人で発生する「皮膚癌」で最も多いのは、表皮内の最下層である基底層から発生する「基底細胞癌」であり、その次に多いのが、表皮内の有棘層から発生する「有棘細胞癌」となっています。

また、「基底細胞癌」と同じく基底層から発生する癌で「悪性黒色腫(メラノーマ)」という癌もあり、これは悪性度が高く、死亡率も高い癌です。

その「悪性黒色腫(メラノーマ)」って?

「悪性黒色腫(メラノーマ)」は運動による刺激や紫外線による影響等によって発生しやすく、足裏に多く見られるという特徴があります。
日本では年間1万人ほどが「皮膚癌」にかかっており、死亡者は年間約1300人ほどであることから、他の癌と比較すると生存率が高くなっています。

これは「皮膚癌」の特性上、身体の表面に癌があることから異変に気づきやすく、治療もしやすいというのが大きく影響していると考えられます。



ほくろ?に似た形??

「皮膚癌」の中の「基底細胞癌」の多くは額や目、鼻の周りにホクロによく似た形で発生し、その80~85%が顔に発生するといわれています。
このホクロ状の黒い点が徐々に大きくなり、盛り上がってきた中央がえぐれてしまったり、ただれてしまうことで、出血する場合があります。

「基底細胞癌」では、まれに黒いホクロ状ではなく、肌と同じ色で発生するものもあるので、注意が必要です。
この癌の多くは転移はしないのですが、放置すると筋肉、骨まで癌が達してしまうので、早期発見が重要です。

「皮膚癌」の中の「有棘細胞癌」は早期の段階だと、「日光角化症」や「ボーエン病」といいます。

これらの病気が進行し、「有棘細胞癌」になると、肺やリンパ節に転移してしまう場合が多いため、「日光角化症」や「ボーエン病」であるうちに適切に処置することが重要となります。
これらの病気の症状としては、赤みを帯びたおできやイボのようなものが、不揃いな形で発生し、その後、徐々に盛り上がってきます。

「ボーエン病」においては胸等の、露出していない部分にも発生するので注意が必要です。

「悪性黒色腫(メラノーマ)」の初期はホクロと見分けがつかないケースも・・・

「皮膚癌」の中の「悪性黒色腫(メラノーマ)」はメラニンという紫外線から体を守る細胞が癌化したものであるため、癌が黒いことが大きな特徴であり、そのため、初期はホクロと見分けがつかないケースが多くなっています。

この黒い部分が周囲に広がりながら、徐々に大きくなっていっている場合には、一度皮膚科を受診するようにしましょう。
また、「悪性黒色腫(メラノーマ)」は足の裏に発症するケースが多いですが、爪に発症するケースもあるようです。

爪の場合は、黒い線がまず爪に現れ、その幅が徐々に広がっていき、放置すると黒い部分が爪からはみ出してきて、爪が割れたり、その爪の下から黒い塊が出て来たりすると、かなり癌が進行している状態となります。

「皮膚癌」の中には、「パージェット病」という種類もあります。

これは、乳輪や乳頭にただれをともなう湿疹ができ、これを「乳房パージェット病」といいます。
また、陰部や腋の下、へそなどに赤い平らな斑点として発生する「乳房パージェット病」というのもあります。

これらは、湿疹等の普通の皮膚病と勝手に判断してしまうケースも多いため、なるべく早期に皮膚科を受診することが大切です。

「皮膚癌」の5年生存率はステージⅠ期で・・・

「皮膚癌」の5年生存率はステージⅠ期で、癌が早期で転移もしていない状態においては「悪性黒色腫(メラノーマ)」であっても、約70~100%となっており、良好な結果が出ています。
ただ、ステージが進むにつれて生存率は下がり、「基底細胞癌」と「有棘細胞癌」はステージⅣで約15%、「悪性黒色腫(メラノーマ)」はステージⅢで約20%、ステージⅣで約10%となってしまっています。

この結果からも、早期発見が非常に重要な癌だといえます。

紫外線対策がとっても大事

「皮膚癌」の最も大きな原因となるのが紫外線ですが、日常生活において、全く紫外線を浴びない生活を送るということは不可能だと思います。

ただ、日差しの強い日に日傘をさしたり、日常生活で皮膚が荒れない様にちょっとした配慮をすることは可能だと思いますので、そのような積み重ねで皮膚に優しい生活を心がけ、「皮膚癌」の予防につなげていくことが大切だと思います。




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