抗がん剤 治療 副作用

ホスフェストロールが処方される機会は減少しています。

ホスフェストロール(ホンバン)は、合成エストロゲン薬(合成卵胞ホルモン薬)であり、男性ホルモンであるアンドロゲンの作用を抑える働きも持っているため、抗アンドロゲン薬(抗男性ホルモン薬)にも分類されています。

ホスフェストロールは、ホルモン系の前立腺ガン治療薬として、古い時代から用いられてきましたが、近年においては、他の新薬が使用されることが多くなっており、ホスフェストロールが処方される機会は減少しています。

男性ホルモンの作用を打ち消すことで、ガン細胞の増殖を抑制

前立腺ガンは、男性ホルモンの影響を受けてその腫瘍が大きくなる性質がありますが、ホスフェストロールはこの男性ホルモンの作用を打ち消すことで、ガン細胞の増殖を抑制します。

この働きによって、ガンの腫瘍の勢いを無くし、ガンの病状を改善させます。
ホスフェストロールは、このような抗がん作用を持っていることから、ホルモン療法薬として前立腺ガンの治療に用いられており、また、ガンの手術の前後に使用されることも多くなっています。

さらに、ホスフェストロールは、転移や進行してしまった前立腺ガンに対しても有効であり、ガンの腫瘍による骨の痛みを軽減させます。

ホスフェストロールの代表的な副作用としては、吐き気や嘔吐、食欲不振等の胃腸症状が多くなっています。

また、男性ホルモンに影響を与えることから、女性化の症状も発生し、人によっては乳房が大きくなったり、乳首が腫れて痛くなったりといった症状が発生することもあります。

また、そのようなホルモンへの影響に関連した症状として、勃起障害等の性的機能の低下が引き起こされることもあります。

ただ、このような副作用は、比較的危険な副作用ではありませんので、症状が軽い場合においては、病気の治療が優先される場合があります。

もし、どうしても気になるという場合には、担当の医師と相談して、薬の減量等を検討しましょう。

ホスフェストロールによる重い副作用は?

ホスフェストロールによる重い副作用としては、血栓症の症状に特に注意が必要であり、これは、血液の固まりによって血管が詰まってしまうことで発生します。

血栓症は全身の血管のどこに発生するかわからないため、その発生個所は実に様々となっています。

血栓症の前触れとしては、手足の特にふくらはぎの痛みや痺れ、胸の痛み、突然の息切れ、急に視力が落ちる、めまいといった症状が発生しますので、もしこのような症状が現れたら、すぐに担当の医師に報告するようにしましょう。

ホスフェストロールはホンバン錠という名前で販売されていましたが、現在はこのホスフェストロールが入手困難となったことで販売中止となっているそうです。

妊娠中の方は、この薬は使用しないようにしましょう。

ホスフェストロールは別名:リン酸ジエチルスチルベストロールといい、かつては流産防止薬として使用されていました。

1938年から1971年にかけて、米国において安全な薬として使用され、約500~1000万人に処方されたそうです。

ただ、1970年代以降、胎児期においてジエチルスチルベストロールの暴露を受けた女性に、通例では稀なケースとなる膣腺ガンや子宮形成不全等の障害が発生するという報告が相次ぎました。

そこで、米国のFDAは1971年、ジエチルスチルベストロールを妊婦に処方することを中止する勧告を出しました。

そのため、日本国内でも1971年、厚生省より妊娠中にはジエチルスチルベストロールの使用を忌避するようにする通達が出されています。妊娠中の方は、この薬は使用しないようにしましょう。

【まとめ一覧】ホルモン剤の種類

リュープロレリン(リュープリン)
>>性腺刺激ホルモンのLH-RHによく似た構造を持っているホルモン剤

メピチオスタン(チオデロン)
>>抗エストロゲン作用、アンドロゲン作用、アナボリックステロイド作用を持つホルモン剤

メドロキシプロゲステロン
>>代表的な合成黄体ホルモン薬

メチルテストステロン(エナルモン、エネルファ)
>>男性ホルモンであるテストステロンにメチル基を結合させたホルモン薬

ミトタン(オペプリム)
>>副腎皮質から発生したガンを縮小させたり、クッシング症候群に対するホルモン薬

ホスフェストロール(ホンバン)
>>副男性ホルモンであるアンドロゲンの作用を抑える働きのホルモン薬

プレドニゾロン(プレドニソロン、ブレドニン、プレドハンほか)
>>合成副腎皮質ホルモン製剤で、コルチゾールから作製されているホルモン薬

フルタミド(オダイン、フルタミド、フルタメルク)
>>男性ホルモンの働きを制御する薬




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