チェック 検査 セルフ

「この便秘薬飲んで、出てこないようなら1度診てもらったほうがいいよ」

あの時、友人の医者の助言をもっと素直に聞いていたら…。それから2年後のクリスマス、私は病院のベッドの中でした。

生まれて初めての便秘

2010年、妻と2人でフィリピンに移住した私は、それまで患ったことがなかった便秘になりました。
これまで、意識もしていなかったのに。

便意に襲われて、トイレに駆け込んでも、なかなか出てこない。

額から脂汗が流れるくらい頑張っても、小指の先ぐらいの塊がちょっとでるだけ。

後でインターネットで調べた話で、住む環境や食べ物が急変すると便秘になることがあるそうですが、その時の便秘はまさにそうだったのです。

それから、「出ない、出ない」と1か月ほど苦しみましたが、新しい生活に慣れた頃にはすっかり治っていました。

2回目の便秘?

2013年春、また少しづつトイレの中で苦戦するようになりました。便意はあるのになかなか出ない。タバコやビールをがぶ飲みすると、激しい下痢に襲われて。

「また便秘か…」

私は以前の経験を思い出し、そのうち治るだろうと高を括っていたのです。

「この便秘薬飲んで、出てこないようなら1度診てもらったほうがいいよ」
遊びに行った友達の家。彼はそう言いながら、瓶に入った薬を手渡してくれました。

ですが、インターネットの医療サイトに書いてあることを信じていた私は、食生活を改善したら治るとぐらいに軽く考えていて、検査なんか毛頭受けるつまりはありませんでした。

ついに大腸ガン発病

2014年3月、日曜日の朝

日曜日は妻と買い物に行く日。
この日も出かける前にトイレに入ったのですが、「い、痛い!」最初は下腹部に針で刺したような痛みが走って…。

それから、どんどん痛みが増してきます。
今まで経験したことのない激しい痛み。

私はたまらずトイレから這い出して、ベッドの中で七転八倒。

「頼む治まってくれ!」と激しい痛みの中で祈るのですが、だんだん息が苦しくなってきます。

妻は横で、「あなた、大丈夫!?どうしたの?」と叫んでいました。

緊急手術

「腸が破れています。すぐに手術しないと危ない。いいですね!」

医師が苦しむ私の耳元でそう叫んで、すぐさま手術室へ。

私は手術室のベツドに寝かされ、頭の上の照明を見ながら思いました。何でもいいから楽にしてくれ…。

大腸ガン

後で医師に聞かされたのですが、

・大腸の入口に大きな出来物ができて、便道を塞いでいたこと。
・とりあえず、腸を途中で切断しておへその横に人口肛門を作ったこと。
・出来物を切り取ろうとしたが、血圧が50以下に低下して危険を感じたので、切らずに手術を中断したこと。
・出来物はガンだったこと。
・体力が回復したら、転移する前に再手術を行うこと。

そんな医師の説明を受けながら、ガン?ガンだったのか…。目の前が真っ暗になって、それはひどいショックでしたね。

再手術

2015年12月。

私の一生で忘れられない日になりました。
ガン摘出手術。

手術は無事に終了しましたが、今年(2017年)になっても、手術をしたお尻がキリキリ痛んで寝られないことがあります。

手術をしてくれた医師に相談しても、なぜかニコニコ笑いながら鎮痛剤を処方してくれるだけです。来週はCTに入って再検査。もしも転移していたら…。今はそんな不安な気持ちで毎日を過ごしています。”




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