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抗がん剤や研究用試薬として活用されているアクチノマイシンD

アクチノマイシンD(コスメゲン)とは抗生物質で、放線菌が産生するポリペプチド系であり、そのペプチド配列の違いから20種類以上の種類があることが知られています。

その中において、アクチノマイシンDは特に抗がん剤や研究用試薬として活用されています。

アクチノマイシンD(コスメゲン)の分類としては抗がん性抗生物質となっていて萬有製薬から注射薬として販売されており、コスメゲンはその商品名となっています。

アクチノマイシンは1940年、抗がん作用を持つことが世界で初めて確認された抗生物質であり、単一物質ではなく、アクチノシンという色素に環状ペプチドが2つ結合した構造をしている弱塩基性ペプチドです。

その種類としては、AやBなど、前述の通り20種類以上の種類があることが知られていますが、その中でも特に、C、D、J等においては抗がん剤として、悪性腫瘍に対して治療効果があるということが確認されています。

アクチノマイシンのCタイプはホジキン病の治療に活用されています。そしてアクチノマイシンDであるDタイプは、絨毛がんや特定の小児がん等に多剤併用療法の一部として活用されています。

DNAの複製や転写に関与する酵素の働きを阻害するアクチノマイシンD

アクチノマイシンDはDNAの二本鎖に結合することで、DNAの複製や転写に関与する酵素の働きを阻害するとされています。

この酵素はトポイソメラーゼⅡと呼ばれており、この阻害の働きによって、がん細胞の複製を妨害し、抗がん作用を示すことができます。

アクチノマイシンDは、前述の通り、主に他の抗がん剤との併用治療に使われることが多くなっており、その中で例えば絨毛がんにおいては「EMA/CO療法」(アクチノマイシンDとメトトレキサート、エトポシド等を併用する治療法)が行われています。

また、小児の横紋筋肉腫の治療に対しては「VAC療法」(アクチノマイシンDとビンクリスチン、シクロホスファミドを併用する治療法)が行われています。

この「VAC療法」は世界中で行われている治療法であり、治療後は生存率が非常に高くなっているという臨床結果が出ています。

アクチノマイシンDの代表的な副作用は??

アクチノマイシンDの代表的な副作用としては、骨髄抑制があり、投与中は発熱や感染症、出血症状等に十分に注意する必要があります。

この骨髄抑制の症状が重度の場合においては、アクチノマイシンDの投与を中断したり、骨髄抑制の症状を抑える「G-CSF製剤」が投与されるというケースもあります。

もしアクチノマイシンDの投与を中断した場合においては、中断後にまず、血液中の血小板数や好中球数が回復したかどうかを確認し、その確認が取れてからアクチノマイシンDによる治療を再開するようになります。

また、アクチノマイシンDの副作用として、食欲不振、吐き気、嘔吐等の消化器症状も多くみられます。

そのため、あらかじめ制吐剤等を投与することで対処するというケースが多くなっています。

さらに、アクチノマイシンDの投与後に肌が浅黒くなる等の皮膚症状があらわれるという場合もあります。

その他のアクチノマイシンDの重篤な副作用として、稀ではありますが、アナフィラキシーショック等のショック症状、肝静脈塞栓症等の肝障害等が報告されているため、アクチノマイシンDの投与中や投与後は経過観察を慎重に行うことが重要となります。

また、全身倦怠感、脱毛、手足のしびれ、頭痛等の副作用の症状が発生するケースもあるようですので、もし気になるような症状が発生したら速やかに担当の医師に報告し、指示を仰ぐようにしましょう。

アクチノマイシンD使用時の注意点としては、点滴中は安静を心がけるということがあります。

点滴中に動いてしまい、抗がん剤が血管外に漏れてしまうと、皮膚炎が発生したり、皮膚に潰瘍が発生してしまうことがありますので注意しましょう。

また、肝臓や腎臓に元々障害を持っているという方は、アクチノマイシンDの投与によってその障害が悪化する可能性がありますので、使用に際しては担当の医師と使用判断を慎重に検討する必要があります。

さらに、他の抗がん剤との併用治療を実施した場合においては、白血病を含む二次発がんが副作用として発生するリスクもあります。

アクチノマイシンDの投与に関しては、このようなリスクも存在するということをよく理解してから、治療を行うようにしましょう。

【まとめ一覧】抗がん性抗生物質の種類

イダルビシン(イダマイシン)
>>白血病の寛解導入両方の初期治療として活用される抗がん性抗生物質

アムルビシン(カルセド)
>>主に小細胞肺がん、非小細胞肺がんに活用される抗がん性抗生物質

アクラルビシン(アクラシノン)
>>心臓への副作用を軽減する目的で開発された抗がん剤

アクチノマイシンD(コスメゲン)
>>1940年、抗がん作用を持つことが世界で初めて確認された抗生物質




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