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日本での「皮膚がん」の罹患者数は年間1万人程度いる

人間の皮膚は大きく分けると、表皮・真皮・皮下組織という3層構造になっており、「皮膚がん」のほとんどが、その皮膚の一番上の層である表皮で発生しています。
その表皮は角質層、類粒層、有棘層、基底層の4つの層で構成されていますが、一番下の基底層から発生する「基底細胞がん」が、日本人で最も多く発生しています。

その次に多いのが、表皮内の有棘層から発生する「有棘細胞がん」となっています。
また、「基底細胞がん」と同じく表皮内の一番下の基底層から発生する、悪性度が高く死亡率も高くなっている「悪性黒色腫(メラノーマ)」という「皮膚がん」もありますが、発生頻度はそれほど多くありません。
日本での「皮膚がん」の罹患者数は年間1万人程度いるのですが、死亡者数は年間約1,300人程度であり、罹患する人の約1/5程度となっていることから、「皮膚がん」は治る確率は高いがんであることを示しています。

これは、身体の表面に「皮膚がん」は発生するため、異変を発見しやすく、治療も行いやすいということが影響していると考えられます。

「皮膚がん」の治療では、外科手術によってがんの病変部位を切除することが基本

再発のリスクを減らすため、病巣の周りを少し広めに切除するのが一般的となっています。
基本的にステージⅢ期までの「皮膚がん」であれば外科手術が優先され、特に悪性度の高い「基底細胞がん」においては、そのほとんどが外科手術の適応となります。

通常、がんの腫瘍の周りを5ミリほど広めに切除し、深さもある程度余裕をもって取り除きますが、「基底細胞がん」はその多くが上唇や鼻、まぶたの周辺等に発生するため、顔立ちの変形を避けるために十分な範囲を切除できないケースもあります。

ただ、十分な範囲を切除できなかったために、その後がんの再発を繰り返すようになると、さらなる深層部までがん細胞が入り込んでいってしまうため、初回の手術でがんを完全に除去するということが大切となっています。

「有棘細胞がん」においても、同じくステージⅢ期までは、外科手術の適応となっていますが、「基底細胞がん」よりもがんの転移するリスクはあがります。
そのため、がんの腫瘍の大きさに応じて数センチほど広めに除去したり、放射線療法や化学療法を外科手術の補助的に組み合わせて行ったりし、さらに、リンパ節への転移が確認された場合には、リンパ節郭清も行うようにします。

「悪性黒色腫(メラノーマ)」においても、同じくステージⅢ期までは、外科手術の適応



「悪性黒色腫(メラノーマ)」は「皮膚がん」のなかで、転移・再発のリスクがもっとも高くなっていますので、ステージⅠ期であっても、がんの病巣の周りを1~2センチは広く切除するようになります。

また、ステージⅡ期での外科手術では、必要に応じてリンパ節郭清を予防的に実施することもあり、さらに、外科手術に放射線治療や抗がん剤を組み合わせた治療を、再発予防目的に行うこともあります。

「植皮術」という他の場所の皮膚を移植する手術が行われることも

このような「皮膚がん」の外科手術においては、切除した範囲が大きかったりすると、手術後にそのまま縫合することができないケースもありますので、そのような際には、「植皮術」という他の場所の皮膚を移植する手術が行われることもあります。

健康保険を適用して数千円~2万円程度で済むことがほとんどとなっているようです。

「皮膚がん」の手術は、他のがんと比べると、比較的シンプルなものであることが多いため、その手術費用も他のがんよりも安く済むことが多くなっています。

その費用は、手術時に切除する範囲にもよりますが、その多くの場合で、健康保険を適用して数千円~2万円程度で済むことがほとんどとなっているようです。
また、手術後の傷口がそのまま縫合できるほど切除範囲が小さければ、入院する必要もなく、日帰りで手術を受けることができるため、入院費もかかりません。

ただ、手術で広範囲の切除が行われ、そのまま縫合できないほど皮膚が失われた場合には、前述の「植皮術」のような形成手術がおこなわれるため、2~3週間の入院が必要となる場合もあります。
その際の費用は入院費も含め、10万円以上かかることもあるようです。

このように「皮膚がん」は早期発見し、がんの腫瘍が小さいうちであれば治療も容易となり、その治療費も安く済むようになります。
そのため、日頃から自分の肌の状態を気にしておくようにし、異変があればすぐに専門の医療機関を受診するようにしましょう。




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