乳がんの初期症状は?気になるチェック項目は?
年齢が若いうちから「乳がん」の初期症状のセルフチェックを始めましょう
「乳がん」は乳房組織に発生する悪性腫瘍のことであり、現在では、日本女性に多いがんの第一位となっています。
「乳がん」は、もともとは欧米女性がかかりやすいがんとされていましたが、日本でも食生活の欧米化が進んだ影響からか、徐々に患者が増加傾向となっています。
年齢別に見ると、「乳がん」患者がもっとも多いのが40歳代後半であり、最も若い人では20歳過ぎにかかる方もいます。
がんにかかる年齢が、若ければ若いほど、がん細胞が活発化しやすく、がんの進行も速くなる傾向がありますので、年齢が若いうちから「乳がん」の初期症状のセルフチェックを始め、定期検診を欠かさず受けるようにしましょう。
「乳がん」の初期症状で一番代表的なものは「乳房のしこり」です。
ただ、「乳房のしこり」といっても、石のようにゴツゴツとした感じのものもあれば、硬い消しゴムのようなもの、こんにゃくの下にゴルフボールを置いたようなもの等、その感触は様々です。
大まかな目安としては、しこりの境界が分かりやすく、硬い消しゴムのような感触であれば良性、しこりの境界が分かりにくく、岩や石のように硬い感触であれば悪性であるということが多いとされています。
ただ、一般人がしこりの硬さや感触等だけで、良性か悪性かを判断するのは困難なので、しこりを発見したら、速やかに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
血液が混じった分泌物が出てくるようなことがあれば要注意!
また、「乳がん」にかかると、乳頭から分泌物が出てくる場合があります。
これは「乳がん」組織の一部から出血し、その出血したものが乳管を通って乳頭から、それが混じった分泌物が出てくることによって起こります。
この分泌物は、乳房にしこりがなくても出てくる場合もありますが、「乳がん」になったら必ず出てくるものでもないので、注意が必要です。
血液が混じった分泌物が、少しでも乳頭から出てくるようなことがあれば、速やかに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
さらに、「乳がん」を発見するためには、乳腺のひきつれも重要なポイントとなります。
「乳がん」がある程度進行すると、がん組織が乳房の皮膚をひきつれるようになるので、その部分に凹みができたり、しこりの部分をつまんだ時に、しこりの真上の皮膚がえくぼの形のように凹んだりします。
この乳腺のひきつれは、裸で鏡の前に立ち、ゆっくりと両腕を上下させた時に、乳房の皮膚や中の乳腺がひきつる感じがしないかを確認するだけで、簡単にセルフチェックができます。
もし、乳房や乳腺にひきつれがある場合は、「乳がん」の初期症状のサインですので、速やかに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
その他の「乳がん」の疑いがある症状としては、次のようなものがあります。
- 乳房が痛かったり、熱を持って熱かったりする。
- 左右の乳首の位置がずれている。
- 乳首が陥没してしまっている。
- 乳房の皮膚に変色や赤みがある。
- 乳頭がただれてしまっている。
- わきの下や首に腫れやしこりがある(「乳がん」が進行するとリンパ節に転移するため)。
このような症状に一つでも心当たりがあったり、気になった点があった場合は、速やかに専門の医療機関を受診するようにしましょう。