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甲状腺がんってどんな検査するの?

人間の、のどぼとけの下に、気管を取り囲むように位置している約10~20gほどの、蝶が羽を広げたような形の小さな臓器が「甲状腺」です。

甲状腺は主に食べ物から取り込んだ「ヨード(ヨウ素)」を材料に甲状腺ホルモンを合成し、血液中に分泌することで、全身の細胞及び臓器の新陳代謝を活発にし、身体や神経系の活動を調整する働きをしています。

男性よりも女性に多く見られるという特徴が

甲状腺の病気は、腫瘍症という腫瘍ができるものと、非腫瘍症という腫瘍ができないもの(慢性甲状腺炎、バセドウ病、甲状腺腫等)に分けられ、男性よりも女性に多く見られるという特徴があります。

また、甲状腺の病気で発生する腫瘍のうち、大部分は「良性」で、がんではないのですが、腫瘍のなかには大きくなってしまったり、他の臓器にがんが広がってしまう「悪性」の性質を示す腫瘍があり、この腫瘍のことを「甲状腺がん」と呼んでいます

このように、甲状腺の病気は大部分が「良性」であり、「甲状腺がん」の初期症状もしこり以外の症状がほとんどないため、甲状腺の病気が「甲状腺がん」かどうかは、診察や検査をおこなって詳しく調べるようになります。

「甲状腺がん」の検査には次のようなものがあります。

基本的には触診から

「触診」では、医師が両手を患者の首の周囲を包むように当てて、指で甲状腺の周辺部を押し、しこりの有無やその大きさ、しこりの硬さや広がり等を調べます。

一般的に、しこりが2cm程度の大きさになると「触診」で触れるようになり、しこり表面の凹凸等を検査することで、「甲状腺がん」の疑いがあるかどうかを、約70~90%の確率で診断することができます。

「血液検査」は必要?

「血液検査」では、血中の甲状腺ホルモンの値や、がんが存在すると異常値を示す、腫瘍マーカーの値を調べます。

ただ、「甲状腺がん」が発症していたとしても、血中の腫瘍マーカーの濃度が上昇していないケースもあるため、「血液検査」はあくまで診断材料の1つとして用いられます。

とっても重要な「超音波(エコー)検査」

「超音波(エコー)検査」は、「触診」と共に「甲状腺がん」の初期診断で重要とされている検査です。
首の周囲に超音波検査具(プローブ)を当てて超音波を発振し、返ってくる反射波(エコー)を画像化して診断する検査であり、「触診」ではわからない小さなしこりも発見することができます。

検査の所要時間は約10分程度と短いため、身体への負担もほとんどありません。
また、検査費用も自己負担が3割の場合、約1,000円程度とそれほど高額ではないため、気軽に受けられる検査といえると思います



いわゆる生検な「穿刺吸引細胞診」

「穿刺吸引細胞診」では、「甲状腺がん」だと疑われる病変部位に針を挿し、病変の一部を採取して顕微鏡で確認する、いわゆる生検を行います。

喉に挿す針は採血等に使用される注射針と同じ細さであるため、麻酔等を使わなくても痛みはほとんどなく、検査も入院することなく、外来で行うことが可能です。

この「穿刺吸引細胞診」により、「甲状腺がん」の中でも発症頻度の高い「乳頭がん」は、ほぼ100%の確率で診断をつけることができます。

転移の有無等をくまなく調べる必要があります

「甲状腺がん」には、肺や骨、リンパ節等の甲状腺から遠い組織や臓器にまで転移するケースが多いという特徴があります。

したがって、これまでの検査で「甲状腺がん」の疑いが強まった場合には、「X線検査」、「CT検査」、「MRI検査」等の画像検査によって、「甲状腺がん」の広がり具合や、転移の有無等を、身体の全身すべてにおいて、くまなく調べる必要があります。

がんを摘出すれば、ほぼ100%治るがんといわれています

「甲状腺がん」は悪性度が低く、進行もゆるやかで遅い傾向があるため、予後が良いがんとされており、がんを摘出すれば、ほぼ100%治るがんといわれています。

人間の甲状腺は、体の外側から浅く、しこり等がわかりやすいため、「触診」や「超音波(エコー)検査」でのがんの早期発見率が高くなっています。

したがって、少しでも「甲状腺がん」の疑いのある症状に気づいたら、速やかに専門の医療機関を受診し、適正な検査を受けるようにしましょう。




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