乳がん検査から腫瘍発見、そして手術決定まで【体験ブログ】
私はオーストラリア在住ですが、乳がんや治療の方法は日本とほぼ同じです。
自分が体験した初期乳がんの発見から手術決定までの経過をお知らせします。
【発見のきっかけ】
オーストラリアでは病気になるとまずGP(General Practitioner)という一般医の診療を受けてから、専門医に紹介されるシステムです。
私は乳がんの自覚症状は何も無かったのですが、GPで一般的な健康チェックをした際に乳房の触診を受たのが始まりでした。
触診は自分で頼んだわけではなく、ただそのドクターが気をきかせてくれました。
しこりが見つかったので、マンモグラフィーと超音波の検査を紹介されました。
【マンモグラフィーと超音波】
予約を入れてマンモグラフィーと超音波の検査に行きました。
マンモグラフィーは機械で胸を挟むのですが、何度もやり直しをして長い時間がかかりました。
担当の女性技師は私を不安がらせないように笑顔で接してくれたのですが、画像を見るときの緊張した表情と私の方を向いた時の笑顔のギャップが激しいのに気づいていました。
超音波検査も同様でした。
この時点である程度の覚悟はできました。
【針生検は「管生検」】
マンモグラフィーと超音波の検査の結果から、また検査が必要になり、次は「針生検」をすることになりました。
これは乳房に針を刺して細胞を取って検査をすることで、これでがんかどうかの最終決定をすることができます。
検査をした際に、その針の太さにたじろぎました。
針生検と言っても、「管」であって「針」ではありません。
マックシェイクのストローのようなものを目の前で胸に突きさされるので、局部麻酔をしていましたが痛いような気がしました。
また麻酔が切れてから本当に痛みが襲ってきて、一週間ほど腫れと痛みが続きました。
【乳がんと診断されて専門医に】
針生検の結果は陽性で、初期の乳がんでした。
最初の触診をしたドクターに、乳がんの専門医を紹介してもらいました。
専門医のドクターの診察を受けて、血液検査やCTスキャンなどまた一通りの検査をしました。
私の乳がんは、左胸の乳首から2㎝ほど上、ちょうど時計の針の1時の位置の一か所でした。
しこりの大きさは10mm x 4mmで、ステージは0期から1期の最初期でした。
【手術とその後のプランの説明】
一通り検査してから、ドクターから手術と今後のプランの説明を受けました。
手術は最初期なので部分的に切除するだけで全く乳房の形に変化はないこと、手術の後に放射線治療を受けることを知らされました。
手術は全身麻酔はするけれど日帰りで、午前中に終わって午後には家に帰れることも説明されました。
ただ私の場合、あまり緊急性が無いせいか手術の日程は2か月も先でした。
手術を待つ間に放射線専門のドクターを紹介されて、放射線治療の説明を受けました。
その後手術は無事に済み、放射線治療も予定通り終わって、私は健康を取り戻しました。
幸いその後再発はありません。
私の乳がんは初期に発見されたのですが、もっとステージが上の場合はまた違った流れになるでしょう。
これは初期の乳がんの例ということで、参考にしてください。