キラーT細胞の攻撃力はとても強いもの
T細胞とは、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したものであり、リンパ球の一種です。
T細胞は末梢血中のリンパ球の70~80%を占めており、細胞表面に特徴的なT細胞受容体を有しています。
また、T細胞の名前についている「T」はThymusという胸腺を意味する言葉に由来するものだそうです。
1986年、G. F. Mitchel氏およびJ. F. A. P. Miller氏により、マウスの胸管リンパ中に19S溶血素(抗ヒツジ赤血球抗原IgM抗体)産生細胞前駆細胞(すなわちB細胞)と、さらにその前駆細胞を抗原依存性に19S溶血素産生細胞へと分化させる細胞(すなわちT細胞)における、2つのリンパ球亜集団が存在することが確認されました。
この時点で、T細胞にもさらなるリンパ球亜集団が存在することが推測されていました。
そして1975年、フィリッパ・マラック氏及びJohn Kappler氏によって、限界希釈法(limited dilution)の応用によってT細胞クローン間の明確な機能的差異について報告がされ、それ以降、さまざまな亜集団、さらにはその回の亜集団の存在まで提起されるようになっています。
T細胞の起源となる肝細胞は骨髄で生成されます。
T細胞の起源となる肝細胞は骨髄で生成され、その後胸腺にされますが、胸腺に移動した肝細胞は非常に早いサイクルで分裂増殖を始めます。
胸腺はT細胞を教育する場所となっています。
ここでT細胞は自己の物質か非自己の物質かを判断できるように教育され、その後は非自己に対し、きちんと排除できるT細胞になったかテストされます。
この時、テストに落ちたT細胞は容赦なく殺されてしまい、生成されるT細胞の中で胸腺のテストを通過できるものは約5%前後だといわれています。
T細胞は3つの種類に分けられます。
このように胸腺で厳しい試験を乗り越えたT細胞は、体内で作用する際に「キラーT細胞」、「ヘルパーT細胞」、「サプレッサーT細胞」という3つの種類に分けられます。
キラーT細胞は名前の通り「殺し屋」であり、ヘルパーT細胞により指令を受けた細菌に対して攻撃をしていきます。
このキラーT細胞の攻撃力はとても強いものであり、がん細胞にも攻撃して殺してしまうことができます。
健康な人間の体内であっても、細胞分裂のコピーミスであるがん細胞は、毎日3,000~5,000個ほど生成されてしまうそうです。
しかし、このキラーT細胞が生成されたがん細胞を退治してくれるため、がんを発症せずに生活することができるのです。
このキラーT細胞の相棒のようなものがヘルパーT細胞であり、ヘルパーT細胞は免疫の司令塔のような役割を果たしています。
また、ヘルパーT細胞にはナチュラルキラー細胞を活性化させるという作用もあります。
最後に、サプレッサーT細胞はキラーT細胞、ヘルパーT細胞が暴走しないように見守るストッパーの役割を果たしています。
攻撃を過剰に行ったりしないように監視し、免疫反応を終了へと導くのもサプレッサーT細胞の役目です。
T細胞がこのように3つへ分化し、体内で役割を果たしていることにより、健康な体が維持されているのです。
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いままで説明したきたサプレッサーT細胞はキラーT細胞、ヘルパーT細胞をはじめとする免疫細胞は年齢を重ねるにつれて徐々に衰えてしまいます。
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