初期乳癌を早期発見。3回の手術と放射線治療【体験ブログ】
私はオーストラリア在住ですが、乳がんの診断を受けて現地で手術と放射線治療を受けました。
治療方法は日本とほぼ同様なので、手術と放射線治療の体験談をお知らせします。
【初期の乳がんと診断されて】
触診、マンモグラフィー、超音波、針生検の検査の後、私は初期の乳がんと診断されました。
左乳首の2cmほど右上に10mm x 4mmの小さなしこりが見つかりました。
この一か所だけでリンパ転移などは無く、ステージは0期から1期になりかけたあたりの最も初期発見のケースでした。
専門医のドクターの診察を受けて、切除手術をすることと手術後に放射線治療を受けることを知らされました。
手術は日帰りで、午前中に終わって午後には帰宅できること、部分的な切除で乳房の形は変わらないこと、手術後3日間は安静にするようにと言われました。
ただ私の場合、最初期で緊急性が低いためか、手術は2か月も先でした。
【乳がんの手術】
手術の当日は早朝から病院に行かなければならず、病院に着いたらまだ門が開いていなくて、警備員を探して開けてもらわなければなりませんでした。
手術室に入る前にまず麻酔をします。
麻酔薬を吸引すると意識が無くなりました。
その後は何が起きたのか全くわかりません。
誰かに体を揺さぶられて目を覚ましました。
与えられたタオルで体を拭いて、着替えをすると、昼食のサンドイッチが用意されていました。
おいしくない上に食欲も無かったので、少し齧って帰ることにしました。
【2度目の手術】
3日間は安静にと言われていましたが、私は体調に何の不調も無かったので、一日だけ休んで仕事に行きました。
一応仕事場ではなるべく動かず「安静」を保ったつもりでしたが...。
手術をした胸は、3cmほど傷ができていましたが、特別痛むことはありませんでした。
手術の2週間後にドクターから2度目の手術が必要なことを告げられました。
手術の際に切り取った肉片の端の方にがん細胞が発見されて、取りきれていないことが分かったためでした。
最初の手術は2か月も待ったのに、今度はなんと1週間後でした。
そして1回目と全く同じように手術をしました。
【放射線治療】
2度目の手術の傷が癒えるのを一か月半ほど待って、放射線治療が始まりました。
月曜日から金曜日までの5日間を5週間、計25回の治療を受けます。
放射線治療はただ機械から放射線を照射されるだけで、痛くも痒くもなく熱も感じません。
25回も通院しなければならないのが大変なところですが、私は幸い病院が近所で仕事に差し支えない時間に予約できたので、それほど苦労はありませんでした。
放射線焼けや疲労や体重減少などの副作用が起きる可能性があると言われていましたが、私は何もありませんでした。
【その後のケア】
放射線治療が終わってから5年間、ドクターの検診を半年に一回、マンモグラフィーは一年に一回受け続けなければなりません。
幸い5年間再発は無かったので、一応完治ということになりました。
胸は少し凹んだような傷が3cmほど残りましたが、2度も手術をしたわりには原型を保っていると思います。
ドクターと生活習慣についても話し合ったのですが、私の場合は仕事が忙しすぎることと、飲酒量が多いことを指摘されました。
生活習慣の改善である程度がんを予防することは可能です。
生活の中で反省するべきことは反省しようと思いました。
こうして私の乳がん治療は終わりました。
そろそろ10年になりますが、今のところ全く問題はありません。
早期に発見して適切な治療を受ければ乳がんは克服できます。
これは初期の乳がんの例ですが、よろしければ参考にしてください。