白血病とは?

正常な血液の減少によって様々な症状が出る急性白血病

血液内の赤血球・白血球・血小板等の血液細胞は、骨の中にある「骨髄」によって作られ、そこには全ての血液細胞のもととなる「造血幹細胞」があります。
「白血病」では、この「造血幹細胞」自体が癌化してしまい、血液内に異常な血液細胞が増加することによって、正常な血液細胞が減少します。

正常な血液の減少によって、貧血・発熱・あざ・出血等の症状が現れ、また、免疫力の低下に伴い、細菌やウイルスに感染しやすい状態となり、肺炎、敗血症等の感染症を発症してしまい、死に至ってしまうケースもあります。
癌がこのように骨髄系の「造血幹細胞」で発生すれば「骨髄性白血病」、癌がリンパ系の「造血幹細胞」で発生した場合は「リンパ性白血病」と分類され、それぞれ「慢性」と「急性」に分けられます。

全世界で増加しつつある「急性骨髄性白血病」

「急性骨髄性白血病」は、世界平均の罹患率は10万人あたり年間2.5~3人となっており、どの民族でも関係なく多くなっているようです。
この罹患率は日本と比較するとやや低くなっていて、日本では10万人あたり年間4人程度だそうです。

「急性白血病」の中でみると、発症例全体の2/3が「急性骨髄性白血病」であり、その発症例は大人に多く、子供には「急性リンパ性白血病」が多くなっているそうです。

また、小児全体の「白血病」の発症率は10万人あたり年間3人程度だそうですが、その中で「急性白血病」が約90%以上という大部分を占めています。



急性白血病の症状はどんなものがあるの?

「急性白血病」では「造血幹細胞」の癌化によって溢れ出した、異常な血液細胞が全身にまわっていくため、貧血・発熱・出血傾向という症状が代表的にあらわれてきます。

血液細胞の1つである血小板が減少することにより、出血した時に血を止血しにくくなることから、歯茎からの出血・鼻血やアザがみられるようになるのが出血傾向ですが、「白血病」によるアザは、身体をどこにもぶつけたりしていないにもかかわらず、複数ヶ所に発生し、しかもそのアザが非常に治りにくいという特徴があります。

重症化するとどうなる?

これが重症になると、脳出血や胃や十二指腸等の消化器官からの出血が起こるようになることもあります。
さらに、正常な白血球の減少による免疫力の低下によって、ウイルスや細菌に感染しやすくなることによる発熱や、赤血球減少による貧血等の症状もあらわれてきます。

その他では、嘔吐・吐き気・頭痛・骨や関節の痛み・腹部の腫れ・リンパ節の腫れ等のさまざまな症状が、異常な血液細胞が全身を巡ることによる影響で出やすくなります。

「白血病」全体における5年生存率は?

「白血病」全体における5年生存率は、ステージⅠで約65~85%、ステージⅡで約40~60%、ステージⅢで約25~40%、ステージⅣで約10%以下となっており、生存率の数値の幅が大きいのは「白血病」それぞれの種類や治療法等によって生存率が大きく変わることによります。

したがって、あくまで目安となりますが、「急性白血病」の5年生存率では「急性リンパ節白血病」のほうが「急性骨髄性白血病」よりも生存率が高くなっており、「急性白血病」全体では平均して約50~60%程度となっています。

「急性リンパ節白血病」の5年生存率は、平均約40%程度でありますが、これが小児での発症例だと、約80%程度となるため、小児の方が治癒確率が高いといえます。
ただ、「急性白血病」では、治療を行ってもその効果が少なく、数日~数ヶ月で死に至ってしまうというケースもあります。

白血病から他の感染症を発症する場合も。

さらに、「白血病」にかかり免疫力が低下して、肺炎や敗血症等の感染症にかかってしまい、死亡するというケースも多くみられます。

血液の癌である「白血病」は、その昔「不治の病」といわれていましたが、近年では治療法の進歩により、以前よりはるかに治りやすい病気となっています。
ただ、「急性白血病」は治療が早い段階で適切に行われなければ、数日~数ヶ月で死に至ってしまう怖い病気です。

したがって、早期発見による素早い対応が重要となりますが、「白血病」は他の癌等と比較しても、さらに自覚症状がない病気となっています。
しかし、「白血病」の場合、血液検査を受ければ、様々な数値の上下によって、その異常に気付くことができるので、定期的に血液検査を受けることが「白血病」予防のために大切だと思われます。




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