耳の癌(がん)とは?特徴や症状は?



耳の癌

耳に発生する「耳の癌」というのは発症例が稀

癌は人間の身体のあらゆる部位に発症する可能性がありますが、耳に発生する「耳の癌」というのは発症例が稀であり、患者数は非常に少なく、発症例も少ないようです。
耳や首や口等の首から上の部位に発症する癌は、「頭頸部癌」と呼ばれ分類されますが、その中でも「耳の癌」は約1%ほどにすぎないとされています。

「耳の癌」は中耳に発生するものがほとんどです。

人間の耳は大きく分けて、内耳・中耳・外耳(耳介、外耳道)の3つで構成されていますが、「耳の癌」は中耳に発生するものがほとんどです。

その他に耳にできる癌としては、外耳の耳介部に癌が発生するケースがありますが、この場合は「耳の癌」ではなく、皮膚癌に分類されます

耳の中耳とは、鼓膜を通過した所にある空間で、耳の穴の奥にあります。
「耳の癌」はこの中耳に発生した肉芽等の炎症性の腫瘍が、癌細胞に変異することによって発生します。

「耳の癌」はその構成から、「外耳癌」、「中耳癌」、「内耳癌」の3つに分類されます。

「外耳癌」

「外耳癌」は比較的耳の穴の浅い部分に発生する癌であり、穴の浅い部分であることから、耳かきを頻繁に行う人は「外耳癌」になる可能性が高いといわれています。
ただ、穴の浅い部分に発生するため、目視での確認が簡単なので、治療も行いやすく、予後が良好である傾向にあります。

「中耳癌」

は前述の通り、「耳の癌」の大半を占めており、中耳炎よりも出血しやすいという特徴があります。
「中耳癌」は慢性的な中耳の炎症によって引き起こされていると考えられており、実際、「中耳癌」を発症した患者には慢性中耳炎を患っている患者が多くなっています。

「内耳癌」

「内耳癌」は耳の穴の最も奥の部分になる内耳に発生する癌であり、内耳は顔面の神経や三半規管等の重要な器官がある部分であるため、「内耳癌」は「耳の癌」の中で最も治療が難しく、予後も悪い傾向となっています。
また、「内耳癌」がさらに進行してしまうと、脳を圧迫してしまうため、視力障害や歩行障害等の症状が現れてくるケースもあります。

「耳の癌」の初期症状はあるの??

「耳の癌」の初期症状は、耳が詰まった感じがする、耳の聞こえが悪くなる、耳だれ、耳の痛み等の、中耳炎と似た症状が発生し、また実際に、中耳炎を合併するケースも多くなっています。
ただ、「耳の癌」では出血が起こりやすいという特有の症状がありますので、この点は中耳炎と異なります。

癌がさらに進行すると、吐き気・嘔吐・顔面神経麻痺等の症状が現れることもあります。
また、癌が進行し、腫瘍が大きくなってくると、耳の穴を覗いた時に、腫瘍を確認することができるケースもあります。

「耳の癌」の治療では、他の癌と同様に外科療法、放射線治療、化学療法が行なわれます。

基本は外科療法の手術による癌の切除で、周囲の細胞に傷をつけないように局所的に癌を切除します。

「耳の癌」には抗がん剤や放射線治療が効きやすいという性質があるので、早期の段階であれば、化学療法と放射線治療の併用によって完治するケースもあります。

ただし、耳という部位の性質上、「中耳癌」、「内耳癌」では、骨に囲まれている状態となるので、放射線治療が効きにくいケースもあることから、「外耳癌」と比較して予後が悪いケースが多いようです。

また、特に「内耳癌」では、耳の穴の奥で発生した癌であり、脳や神経とも関係してくるため、手術が困難になったり、大がかりになるケースが多くなり、その結果、予後が悪くなってしまうということも多いようです。

「耳の癌」の中で「耳介癌」は外に露出している耳介に部分に発生する癌のため、日光等による紫外線が発生の原因ではないかと考えられています。
これは、細胞に有害な紫外線によってDNAが壊れることによるものと考えられていますが、その他に頻繁な耳かきによって「外耳癌」の発生リスクが高まるというのも、外耳を何度も傷つけることによる細胞破壊が原因とされています。

普段から、あまり気づいていないようなことで、耳を傷つけているという自覚を持ち、「耳の癌」の発生リスクを下げるように心がけていくのが大切だと思います。




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