妻が副腎癌を発症。余命宣告と治療内容。【体験ブログ】
ある日、妻の髭が伸びているのを発見
妻は、心臓が悪く、入退院を繰り返していましたが、そんな中で、ある日、髭が伸びているのを発見したのです。
先生にそのことを伝えると、検査をして下さったのですが、その結果が、ホルモンを調整する副腎が異常に肥大化しているとのことでした。
普通は小指の先ほどの副腎ですが、妻の副腎は親指の先ほどの大きさになっていました。
その為にホルモンの異常をきたし、髭が伸びてきたのです。
あの時に見つけて、先生に行ったことで、見つかったのです。
早速専門的な検査の出来る病院へと転院となりました。
そこでは、直ぐに検査をして、手術の運びになりましたが、病状の説明の時には、病状と、余命の宣告も本人の前で言うのですね。
妻の余命は1年程でした。
一緒に聞いたのですが、妻はどんな思いでそれを聞いたのでしょう。
今でもその時の事は思い出されます。
そして、手術の説明、副腎がんの手術は、北海道でも年に2~3件ほどのまれな手術のようです。
先生は、腎臓移植の先生が主日の担当をしてくれるそうでした。
手術は開いてみないと分からない状態で、癒着がひどいと、そのまま中止の場合もあるとのこと。
そして、その日はこの手術だけで、他の専門の先生も待機してもらうとのこと。
手術の時間も分からないとのこと。
掛れば10時間を超すこともあるとのことでした。
そんな手術も5時間ほどで終了
副腎との摘出と、腎臓への転移で片側の腎臓の摘出で、手術は成功とのことですが、その後副腎の検体を副腎の権威である東北大学に送り、癌の確認をしないと分からない様な癌なのだそうです。
ともかく手術も無事に終わり、その後は回復を待って一時は退院が出来るようになりましたが、体調に変化が出て、調子のよい時と悪い時などがあり、再入院をして、療養をしていました。
私は知らなかったのですが、癌の薬は副腎がんの場合転移したところにも副腎がん用の薬でなければ効かないとのことです。
そして、副腎はホルモンをつかさどる処なので、直ぐには効果が表れないとのことです。
その為、効果が見え始めたのは、半年ほどたってから体調も安定してきた頃です。
食欲も出て来たのですが、もともとの、心臓の病気もあり、両方の病気を同時に直していくのですが、副腎がんの方は手術から2年たちました。
副腎の方は転移もなく良かったのですが心臓の方は芳しくはなく、癌より心臓の方が良くない状態になり、最後は自然に心臓が止まったようになくなりました。
結果として余命宣告されてから3年静かに息を引き取りました。
私が、病院から連絡を受けた時にはすでに、間に合わなかったのです。
心臓が止まり、緊急救命での蘇生でも息を吹き返すことはなかったとのことでした。
そんな妻は、54年間の人生を全うしたのです。
最後の数年は、好きだった旅行などには行く事はかないませんでしたが、近場の温泉などへは一緒に出掛けていました。
若い時から多くの病気を乗り越えて来た妻も、実の母を追うようになくなりました。
元気なときに、娘が父さんと結婚して良かったかと聞いたことが有るのです。
の時の答えが、良かった、楽しかったとのことでした。
これで私の責任は果たすことが出来たのだと実感したのですが、今の時代には若いですね、人生80年時代ですから、これからたくさん楽しいことがあったはずですから。