肛門管ガンを発症して抗がん剤で治療中。【体験ブログ】
【ガンが完治した矢先に】
50代の私は現在ガンです。
今から約1年前、お尻の痛みと、止まらない下血で医療機関を受診しました。
その時医師からは肛門管ガンと言われました。
8時間の手術で人工肛門を創設され私の新たな人生が始まったのです。
ガンの進行状態は早期発見で完治したと言われ、嬉しさのあまり泣いてしまいました。
しかしその喜びもつかの間、知らない間にガンが転移していたのです。
【人生で初めて死と向き合う】
ハッキリ言ってショックでした。
今はガン宣告するのは当たり前になりました。
PET CT(事前に注射した薬がガン細胞に集積する)と、造影剤を使ったMRIで私は左の恥骨と、肝臓に小さな悪性腫瘍が発見されたのです。
最初の大腸がんを手術したことで、それまで大人しくしていたガン細胞が一気に活発になったのです。
数々の検査を受け、医師の口からさりげなくガン宣告をされた時は、「何て残酷なんだ!」と。
そして三つの治療選択が示され、私は過去3回の手術を経験しており、お腹を切るのはもうこりごりでした。
そこで私は化学療法一本で戦うことを決めました。
もちろん抗がん剤ですから副作用は怖いです。
それに私はその頃には人生で初めて死と向き合うということを余儀なくされました。
現在私は51歳です。
愛する人のためにも生きたい!死ぬもんか!と自分を鼓舞し、治療を受ける覚悟を決めました。
【副作用の連続】
私が最初に使った抗がん剤は、①エルプラットと、②ゼローダと言います。
前者は最初の一日が点滴で、後者は飲み薬で2週間のクルーで1週間休憩を取ります。
薬剤師から説明を受けた副作用
1.冷たいものに触れたり、飲んだりすると手や、喉が痺れる。
2.②手が荒れる
などでした。出ました、早速副作用が。
外に出た際、冷気に当たっただけで指先がこわばり、冷たい物を飲んだ時は喉にかなりの違和感を感じました。
手荒れは、処方してもらった保湿剤のおかげで殆ど出ませんでした。
そして1クルー目で早くも感染の副作用が出てしまいました。
感染しやすいのは抗がん剤全てに共通するのですが、私は尿路感染を起こしてしまいました。
発熱と尿の濁りで、抗がん剤も中止になってしまいました。
再開してからも度々感染症を起こし、挙句に血小板が異常に下がってしまうという緊急事態になってしまいました。
この時は輸血の毎日で、抗がん剤が完全に身体から抜けるまで約2週間かかりました。
ガンそのものより連続する副作用に私は疲れ果ててしまいました。
【それでも諦めない】
自分で決めたこととは言え、始めからこんな状態では治療を続ける気力が出るだろうか。
そんな弱気になっていた私の支えになってくれたのは、彼女でした。
「あなたは絶対死なない!」私はガン宣告された時も、確かに一瞬は衝撃を受けましたが、何も自覚症状がないためか、すぐにいつもの自分に戻っていました。
しかし副作用の連続には正直参っていました。
彼女は涙をこらえ、キッと大きな目で私に今の言葉をつぶやいたのです。
今この記事を書いているのは平成30年1月11日です。
私は明日入院します。
新たな抗がん剤の治療を始めるためです。
どんな副作用が出るのか既に説明は聞いています。
しかし、前の抗がん剤が効いていたのか、ガンが小さくなっていると主治医から聞いたことで私のガンに向き合う決心が出来ました。
と言っても私は、私。いつも通りのありのままの私でいようと気負わないように自分に言い聞かせています。
彼女と一緒に暮らすためにも私は死ねません。
ささやかな幸せと希望を胸にガンと戦っていきます。