PET検査って副作用はある?被爆するって本当?



定期 検診 検査

「PET検査」では放射性物質を含む薬剤を使用・・・被爆するの?

「PET検査」とは、放射能を含んだ薬剤を体内に取り込ませ、放出される放射線を画像として表示する検査であり、「PET検査」のPETとは「positoron emission tomography(陽電子放出断層撮影)」の略となっています。
がん細胞には、その増殖スピードの速さから、正常な細胞よりも沢山のブドウ糖を必要とするという特性があり、「PET検査」はそれを活用し、がん細胞だけがもつ独特なブドウ糖代謝機能の異常を映像化するものとなっています。

日本における「PET検査」では、放射線を出す検査薬を体内に注射し、その薬が発する放射線をカメラで撮影して画像化するというメカニズムになっており、その検査薬には、ブドウ糖に性質がよく似ている糖に放射性物質を結合させたものを使用しています。

この検査薬ががん細胞がある箇所には性質上、多く集まるので、その検査薬が放射する放射量を測定することによって、そのがんの度合いや大きさを診断することができます。

このような「PET検査」ですが、その検査による副作用は、僅かなものだとされています。

「PET検査」では放射性物質を含む薬剤を使用するので、レントゲン検査を受けた時と同じくらいの被曝をするのですが、それによる人体への影響は極めて少ないものとなっています。

実際、「PET検査」を受けることで被曝する放射線量は、検査1回当たり約2.2msvといわれていますが、その量は、地球上で普通に生活していて1年間に受ける放射線の量(年間日本平均約2.2msv/1人あたり)とほぼ同じと考えられているため、「PET検査」によって受ける被曝は人体にほとんど影響がないといわれているのです。

また、この「PET検査」で用いられる薬剤は、身体的な負担やアレルギー症状等が非常に少ない薬剤となっていることから、活用範囲が広く、より多くの患者に対応できる検査方法となっています。
このように、放射線被曝による身体への影響が少ない、薬剤によるアレルギー症状等が非常に少ないという点から、副作用の無い安全な検査であるといえると思います。

妊婦や授乳中の女性は、その影響を考慮して検査を受けることを控える必要があります。

ただ、放射線の影響を受けやすい、胎児や小さなお子さんのいる、妊婦や授乳中の女性は、その影響を考慮して検査を受けることを控える必要があります。
また、妊婦や授乳中の女性でなくとも、検査を受けた方はそのような女性や10歳未満の小児との接触時間をなるべく短くし、距離をとるようにして、放射線の影響を与えないように注意しましょう。

さらに、「PET検査」の検査薬であるFDGは、尿からも排出されていきますので、排尿中に手に尿が付着してしまった場合は、必ず流水で手を洗い、放射性物質であるFDGを洗い流す必要があります。

ただ、FDGの放射線の半減期は数時間とされていますので、検査後から24時間以上経った場合においては、それほど神経質になる必要はありません。

しかし、ごく稀に「PET検査」の検査薬のFDGによる副作用が報告されることも

このように、「PET検査」に副作用はほとんど無いのですが、ごく稀に「PET検査」の検査薬のFDGによる副作用が報告されることもあります。

FDGは前述の通り、ブドウ糖に非常によく似た構造をしていますので、糖を静脈に注射した場合に起こる副作用と同様の症状が起こると考えて差支えないと思われます。

このような、糖を静脈に注射した場合の副作用には、発熱、血圧が下がる、気分が悪くなる、吐き気等の症状があります。
ただ、これらの症状が発生する確率は、どの症状においても約1%程度とされており、重篤な症状になるという事はほぼないといえます。

以上のことから、「PET検査」には副作用はほとんどなく、安心して受けられる検査であるといえると思います。
ただ、「PET検査」を受けると、放射線量が少ないとはいえ、被曝はすることとなります。

また、同時にCT検査等も受けた場合、その被曝量も加算されていきます。
検診目的で「PET検査」を受ける場合は、多くても1年に1回程度とし、1年に何回も受ける検査ではないということは覚えておきましょう。




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