大腸がんの宣告を受け、治療して根治宣言。【体験ブログ】

私は「大腸がん」の宣告を受けました。
これは本当にラッキーだったのか、アンラッキーだったのか・・どう受け止めたら良いのかわからない出来事でした。
毎年受けている人間ドックの検便検査の為に、二日分採取し提出をしました。
すると、二日分とも便潜血あり、要再検との結果が出てしまいました。
前回は一日分だけの便潜血反応が出ていたのですが、産後から痔の症状があり、再検とも言われなかったので、放置していました。
が、この時は家族が黙っておらず・・渋々検査を受けに行きました。
すると直腸に小さなポリープが見つかり、内視鏡で除去してもらいました。
手術はいったって簡単なものでした。
しかし、術後、出血があったりしてはいけないという事で、一晩入院しました。
この時、仕事や家事で忙しかったこともあってか、手術の際、腸の蠕動運動を止める薬が効きすぎたのか、身体が重だるく、一晩ぐすっすり眠ってしまいました。
翌日の昼食をいただいたら、帰宅許可が下り、帰宅し、その後は普通の生活に戻りました。
この経過観察として半年後・・再び内視鏡検査をした。
盲腸までカメラが入り、少しづつ戻しながらチェックしていく中で、先生の手が止まった。
「?」と思い自分も画像を見てみると、何か出来物が見えた。
初めて見てもらった時には、見えなかったのか、気付かなかったのか・・。
すぐ細胞を採取されました。
まあどうせ、良性の診断が下されると勝手に思い込み、軽い気持ちで、検査結果を一人で聞きに病院へ行きました。
ところが、まず直腸の術後の経過は良く、根治と宣言されました。
が、新たに見つかったモノは悪性。
つまり「ガン」ですと、さらっと宣告されたのです。
この時、まだ私は軽く考えており、「じゃあ、また内視鏡でそのお出来みたいなものを採ればいいんだと」思っていました。
ところが、追い打ちを、かけるように「1.5㎝あるので内視鏡では取れません、外科手術になります」と。
医者は何十人、何百人に宣告しなければいけない立場ですから、宣告を受ける側の気持ちなど気にしてはいられないのでしょう。
淡々と話をされました。
ショックというようなものは、しばらくたって、ずしーっと、のしかかってきました。
一人だから泣くことも、叫ぶことも何もできなかった。
というか良く理解できていなかったのだと思います。
後日主人を伴って外科の医師に説明を受け、初期だけれど、大変な事態になったんだとその時認識しました。
手術は3.4時間。
その後、許可が出るまで飲食禁止。それはあまり苦に感じなかった。
一番困ったのは、傷口がどうなっているのか・・寝ている状態から置きあげれない。
どうやって動けばいいのか。力の入れ方がわからない。寝転ぶこともできない。
ベッドのリモコンを都度動かし、それに頼りっきりでした。起き上がれれば動くことは困難ではなかった。
院内をとにかく歩くのが一番のリハビリだと聞き、グルグル歩きました。
自分の事は自分でと思い動きました。
その甲斐あってか、10日位で退院できました。
家族に手伝ってもらいながら、家事を少しづつ始め。
近隣を歩くことを日課にし、数週間で、通常に近い生活が出来るようになりました。
3か月から、半年の検診になり、術後4年半。
医師からは再発、転移の心配なし。根治宣言をもらいました。
生活を見直し、食事に気を付け今は生活しています。
働いていると時間が無いと再検査等おざなりにしてしまいがちですが、こんな経験から是非多くの方がキチンと早めに対応されて大事に至らないことを祈ります。