父の胆管がんとの闘病期間は、7ヵ月半でした。【体験ブログ】
他の部分にがんができた場合には、もっと長生きできたのかもしれません。
抗がん剤治療は1か月間で終わってしまいました。副作用はほとんどなかったのですが、効き目もありませんでした。
副作用と効き目は比例するのかなと思いました。
父の場合は副作用が出ないように点滴をしてから抗がん剤の点滴が始まりました。
先生は、何でも食べて、好きなことをしなさいと言われたそうです。
勘違いをした母は、もう元気になったのだと思ってしまいました。
先生は、元気な間に悔いのないように過ごしなさいという意味だったと思います。
母はパニックになっていたので、私は母の話を聞いてあげてはいましたが、母の勘違いを訂正してあげることができませんでした。
父は、好きなものを食べて好きな所に行って、会いたい人に会いに行きました。
そして、感染症になったのです。この間は1ヵ月でした。
突然高熱が出て、また入院することになりました。
父のがんは、胃の入り口まで広がっていました。
食べ物が通らなくなったのです。
胆管のつまりもひどくなり、ステントが外れて入れなおすことになりました。
亡くなる前の4ヵ月間は食事もできなくなり、水分と栄養が入ったドリンクのみになってしまいました。
とても惨めでつらかったそうです。私は遠方に住んでいてなかなか会えなかったので、メールで励まし続けました。
すっと食べていない胃は、煮えくり返ったようになっていると言っていました。
おなかが空いたのがわからない、がんで気持ち悪かったという表現だと思います。
一番つらい頃でした。
父は、自分は絶対にがんにはならないと思っていました。
若い頃は、タバコを毎日吸っていて、お酒が大好きでした。
神経質なところもあって、2回胃潰瘍にもなりました。もともと胃が弱かったことも、がんになりやすかったのかもしれません。
しかし、60歳の頃から健康に目覚めました。
食事は野菜中心、薄味で炭水化物はあまり食べない、肉や魚は少量にする、毎日運動して汗をいっぱいかく、太陽が昇る前に起きて早めに寝るなどです。
緑茶もたくさん飲んでいました。
がんになってとてもショックだったようです。
私もショックでしたが、私の周りでもがんになった話をよく耳にします。
40代でがんになった人もいます。
私自身もいつがんになるかわかりません。不安です。
父ががんになったときに先生に教えてもらいました。
がんは、誰でも毎日体の中にできていて、残るか残らないかで、がんになるかどうかが変わってくるそうです。
がんになったら、本人と家族がきちんと受け入れて、どんな治療をするか理解することが大切だと言われました。
余命も目を背けず受け入れて、最期をどう過ごすか決めるようにと言われました。