30代で大腸癌に。初期症状から検査、発覚まで。【体験ブログ】
2012年、2人目を妊娠し自然分娩で無事出産しました。
私の体調がおかしくなったのは、ちょうど臨月から出産後と重なっており、
てっきり妊娠出産のせいだと思い、しばらくすれば自然に治るとあまり気にしないようにしていました。
それまで大きな病気一つしたこともなかったので、30代で自分がまさかがんだなんてその時は全く想像もつきませんでした。
初めの症状は、臨月の頃から下痢が頻繁に起こるようになり、しっかり見てはいませんでいたが、恐らくこの頃から血便
だっとと思います。
出産後は、生活のほとんど赤ちゃんのお世話中心になり、自分の体の不調にも鈍感になっていたかもしれません。
相変わらず頻繁に下痢になっていたし血便も出ていたかもしれませんが、産後で悪露もあったので、悪露だと思っていました。
産後1か月頃から発熱が続いて検査を受けることに・・・
それでも産後の体調不良にしては、何か変?と思い始めたのは、産後1か月頃から発熱が続いたことでした。
37度代の微熱から、高い時は38度後半まで上がりました。熱があっても小さな赤ちゃんがいるので、休むに休めません。
解熱剤でごまかしながら、熱は2週間ほどずっと続きました。(もちろん頻繁な下痢症状にも悩まされていました)
発熱があってから数日後に、産後の疲れから胃腸風邪かもしれないと、初めて近所のクリニックを受診しました。
簡単な問診の後、乳酸菌と便秘薬を処方され、熱が続くという事で、点滴を受けて帰りました。
一時的によくなったかと思っても結局は翌日も熱が続き、(ちゃんと診てもらえなかったかな?病院が簡単にしか診てくれなかったかもしれないし、自分そしても症状をもっと詳しく伝えれば良かったかな?)ともやもやしながらこのあたりからネットで症状を検索し始めました。
ネット検索でヒットした自分の症状と似た病気は「潰瘍性大腸炎」でした。
いろいろ見ているうちに不安になったので、前回行ったクリニックではなく、総合病院を受診しました。
この頃には、普通の胃腸風邪や体調不良ではないだろうな、とうすうす感じていたので、前回の失敗も踏まえて自分も症状を
詳しくはっきり伝えるようにして、さらに「大腸の内視鏡カメラとか、やったほうがいいですか?」と自分から医師に伝えました。
「大腸カメラは、事前準備が結構大変だよ」とめんどくさそうに医師に言われました。
自分から言わなければ、たぶん大腸カメラもやってもらえなかったと思います。
病院の先生も一日に何人もいろいろな症状の患者を診ているので、どれくらい適格に自分の症状を伝えるかがいかに大切かという事を、この時に学びました。
それから今ではネットからいろいろな情報が検索できますが、病気に関しては自分の勝手な判断は厳禁だなと痛感しました。(潰瘍性大腸炎も症状だから、そうだったらどうしよう)と無駄に不安になります。
とはいえ、私の場合は実際は大腸がんだったんですが。。。
大腸カメラは初めてでしたが、医師のいう通り、2リットルの下剤を飲まなければならなかったので、本当に大変でした。
最後のほうには、透明な水様便になるのですが、私の水様便には血が混じっているようで、いつまでたっても説明書の写真
のような透明にはなりませんでした。
「半分以上の可能性で悪性腫瘍があります」と言われ
不安になって病院に電話すると、「とりあえず予約時間通りに病院に来るよう」という事で予定通り、病院で大腸カメラを受けました。
大腸カメラ、腸の少し入ったところで、通常の太さのカメラが入らず、細いものに何回か変えて、何度もカメラを入れました。
透明にならない便、カメラが腸にスムーズに入らない。これだけでももうかなりかなり不安でした。
結局奥の方までカメラが入らず、途中で検査は終了になりました。
カメラを担当してくれた医師が、「先生、別の先生に変わって説明しますね」さらに不安です。
ここで初めて「半分以上の可能性で悪性腫瘍があります」と言われ、頭を殴られたような衝撃でした。
カメラが奥まで入らなかったので、その腫瘍が邪魔をしていたせいで、出血もそのせいだということがわかりました。
この時から私とがんの戦いが始まりました。