肺癌になって完治した母の治療内容について。【体験ブログ】
今回は、私の母が肺癌になって、その後完治した体験談を語ろうと思います。
私の母は以前、大腸癌になりました。
そして、大腸癌の手術が無事に終わって、以後の経過を見るために定期的に病院に通っていました。
そして、大腸癌の手術から1年ほど経った頃、定期検診に行くと、担当の先生との間で次のようなやり取りがありました。
血液検査の結果、腫瘍マーカーの癌の数値がなかなか下がらないので、おかしい。
だから、もう一度精密検査をしてみた方がいいと思う、と言われたそうです。
それで、母は全身の精密検査を受けることにしました。
すると、肺のところに癌らしき塊があることがCTの検査によって判明しました。
その塊は大腸癌が移転したものなのか、それとも肺癌なのかは手術してみないと分からないとのことでした。
そこで、手術をすることになり、私は母と一緒に手術の説明に立ち会いました。
そこで、何か塊のようなものが写っているCTの画像写真を見せられました。
はっきりしたことは言えないがどの角度から撮影しても塊が写っているので、これは癌の可能性が高いと言われました。
それを聞いて、母は手術に同意しました。癌のステージに関しても、浅いと思うが、実際に手術して開けてみないとはっきりしたことはわからない、とのことでした。
肺癌は完治率が低い癌なので、母も私も、とても不安な気持ちになりました。
そして、手術の当日になりました。手術の方はなかなか大変なもので、肋骨を何本か一旦切除して、そこから肺癌と思われる部分を切除して、また肋骨を元に戻すといったものでした。
私は手術に立ち会っていましたが、手術の方は何時間もかかりました。
手術が終わって母が出てきた時、意識がほとんどなく、顔が真っ白だったので少しドキドキしました。
その後、切り取った肺の部分を見せられました。
ここでは、指の頭ほどの小さな大きさでしたが、癌と疑われる塊をはっきりと見ることができました。
ちなみに、手術で切除した癌を検査したところ、大腸癌が移転したものではなく、肺癌ということが判明しました。
癌の転移に関しては、癌の経験者や医療関係者の方なら誰もが知ってることですが、例えば、大腸癌の細胞が肺に転移して大きくなってもそれは肺癌ではなく、大腸癌の転移ということになります。
ですから、今回の母のケースは、大腸癌と肺癌が同時に別々にできていた、ということになります。
そして、母は1週間ほど病院に入院した後、家に帰りました。
手術が大掛かりだったので、傷も大きく痛みもなかなか引かなかったようです。
手術が終わっても半年以上の間、傷がうずくと言って、大丈夫なんだろうかと心配していました。
それから、定期的に再発がないかどうか診察を受けていました。
結局、手術から5年間経過して再発はなく、肺癌の方は完治したということになりました。
私の母は幸運なことに、大腸癌にかかって手術したために、別の部位に同時に出来ていた肺癌を発見することができました。
こういうことは母も私もこれまでの人生であまり聞いたことがありませんでした。
少し珍しい事例だと思うので今回紹介することにしました。