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レントゲン検査の結果、末期のすい臓がん判明

4年前の秋、父がお腹の調子が悪いと言ってかかりつけの内科を受診したところ、結果は告げられず、ただレントゲン検査の写真を持たされて、日赤で精密検査を受けるようにと指示されました。

そして日赤で詳しく検査を受けた結果、末期のすい臓がんであることがわかりました。
父以外の私たち家族の前で、主治医の先生は、個人差が大きいけれども余命は半年程度だと告げられました。

すい臓が胃の裏側にある小さな臓器であることから手術は無理で、治療方法も放射線治療ができず抗がん剤治療に限定されるとのことでした。

当時父はまだ75歳で、せめて80歳までは生きてほしい、と願っていました。

先生はすい臓がんであることは父の前ではっきりと言いましたが、余命宣告まではしませんでした。
父は自分ががんであることが分かっても取り乱すことなど一切なく、明るく前向きな姿勢でした。

父の自宅から日赤までは電車でも近いのですが、父は特にこれといった自覚症状もありませんでしたから、3週間に2回の抗がん剤治療も自分で車を運転して通っていました。

ただし抗がん剤の点滴を受けた2日後くらいには副作用として発熱や体のだるさを訴えることがしばしばありました。

余命半年といわれていた時期をすっかり過ぎても・・・

このような抗がん剤治療が2年ほど進んで、余命半年といわれていた時期をすっかり過ぎても父は痛みなども告げず、変わらず元気でした。

ところがそんなある日胃のあたりに激しい痛みを訴えるようになりました。
検査の結果、腫瘍が十二指腸に広がってきていてこのままでは腸がふさがってしまう、とのことでした。

そこで胃から小腸へのバイパスを作る手術が緊急で行われました。
ICUへ送られる父の姿を見て、私はもうこれが父との最後のお別れかも知れない、と感じました。

数時間後、ICUから出てきた父は意識がはっきりしていて、執刀に当たった先生も手術が無事成功したことをおっしゃってくれました。

しかしこの手術以後、自宅に帰ることはありませんでした。

足が異常なまでにむくれて自力で歩くことも難しくなり、がんによるものと思われる痛みが背中や腰にも広がってきました。

そして昨年3月、病院内にインフルエンザが蔓延するなか、父が肺炎を併発してしまいました。
酸素マスクをつけることを余儀なくされ、1日中咳をするようになり、タンを出すようになりました。

最期となった夜は私が病室に泊まりましたが、10分おきくらいに咳をしてはタンを出すことが朝まで続きました。

父もこれでかなり体力を消耗してしまったに違いありません。

その翌朝、私の目の前で、静かに息を引き取りました。

私は子供の頃から病弱でよく父に病室に泊まってもらってお世話になったものです。
ですからもっともっと看病をしたかったのですが、たった1晩だけで終わりとなりました。

もういいから、と最後までやさしい父が自ら去っていったのではないかなと感じています。




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