3年前に他界した父が肝臓がんでした。
もともと糖尿病と痛風を患っていたのが先で、たまたま検査で癌が発生しました。
父は特にお酒を大量に飲む人ではありません。
その為、糖尿病もお酒が要因でなった訳ではありません。
単に甘い物を大量に摂取した事が要因でした。
ではなぜ肝臓がんになったのかというのを、家族で推察した所、戦後間もなく注射針は物資不足の為に再利用されて使われたと聞いたことがあります。
父は肝臓以前に肝硬変になりそこから肝臓がんになっていきました。
ネットで調べると、そうした文面がすぐ調べられ、父は昭和15年の産まれなんですが丁度戦後物不足の時期と重なります。
あくまで推察でしかできないので、絶対とは言い難いですがお酒を余り飲めないのになったというのは要因があとは見当たらない事になります。
薬事療法が中心に治療していました。
治療は主に方からカテーテルというプラスチックの管を体に通して肝臓に直接抗がん剤を打つという、薬事療法が中心としていました。
入院をずっとしているという感じではなく入退院を繰り返したという感じですね。
前文でも書いた通り、糖尿病を患っているので抗がん剤と同時に人工透析を並行して行う必要があります。
癌治療の為に入院している病院には、透析の機械がないらしく車で移動し透析のある病院まで行かなければなりません。
迎えにきてくれるので本当に助かりました。
しかし目の方も悪くなり、これは若干遠い所の病院なので、家族がつれていかなければなりませんでした。
ただ一番の良かった点は、自身にはあまり痛みが無かったことです。
通常胃がんや肺がんには苦しみや痛みが伴うのですが、これは病院の先生曰く神経が大量に通っているので痛みが強いらしいのです。
癌でなくても胃炎などで結構つらい思いするのは神経が沢山通っているからなんですね。
一方肝臓はその神経そのものがあまり通ってないようです。
その為痛みがほぼありませんでした。
ただ肝臓が悪くなると眠くなるらしいのです。
おそらくだるさから来ているのもあると思います。
父は糖尿病を患っていましたので、ご飯を食べたあと血糖値が上がってしまいます。
程度よく運動をこなさないと体によくないわけです。
肝臓がんと言われているので、運動や安静にしてなければならないと思われがちですが、抗がん剤以外は普通の暮らしが出来るのです。
従って病院の先生からは散歩など、簡単な運動をするように指摘されていましたが本人は眠気に勝てず、昼間寝ている事が多かったように思います。
肝臓がんの薬はよくわかりませんが、腎臓の方はインタフェロンという薬を使っていたと思います。
糖尿病も患っていますので、とにかく薬の量が多いんです。
どれが肝臓癌の薬で、どれが糖尿病なのかも解りません。とにかく多い。あれでお腹いっぱいになるんじゃないのかなと(大げさですが)思うくらいです。
ただ闘病通して思ったことは痛みがないというのは何よりでした。
他界した時も苦しんで死んだ訳ではなく、心電図の波形が自然と停止して他界しました。
知り合いの人はかなり苦しんで他界した事を考えると、家族としても穏やかな最期を送れたと思います。
闘病はどこの家族も色々あるものですが、自分の所は普通の暮らす事が出来たのでよかった方ではないでしょうか。