移住先のフィリピンでガンを患い、摘出手術をしました。【体験ブログ】
ガンと付き合い始めて2年目。若い頃の悪事の報い??
悪い予感というのは当たるんですかね。
今やってるライターの仕事は、齢をとっても頭と指先が使えればできる仕事と考えて”念のため”に始めた仕事。
それが見事に的中!今だって、ベッドで寝ながら書いているんですから。
それにしても、ガンと付き合い始めて2年目。
若い頃の悪事の報いなんだとか、いつまで生きられるのか、などとベッドの中で色々考えます。
ここでは、そんな話を少しだけ…。
もしも同じ境遇の方と気持ちの共有ができたら幸いです。
■ガンの費用の話
私は移住先のフィリピンでガンを患い、摘出手術をして2年経過した今でも、抗がん剤に頼っていますが、ガン治療ってお金がかかりますよね。
フィリピンは病院代は基本的に全額負担。
フィルヘルスという医療保険制度があることはありますが、支援してくれたとしても総額の30%程度。
しかもとりあえず病院に全額払って、あとで申請するという制度なので、お金がないとどうしようもないというか…。あとは神に祈るしかありません。
そんなことを考えると日本の医療制度は実に素晴らしいと思いますよ。
手術代も入院費も薬代も保険が適用になるし、それだけでも羨ましく思います。
抗がん剤はどうですか?日本でも種類によっては保険が効かない薬もあるそうですが。
フィリピンの抗がん剤は高いですよ。
1粒がスーパーマーケットで働く女性と同じぐらいします。
私もそれを無理やり買って、決められた数を飲んでいましたが、こんなことを続けると生活ができなくなります。
ですから、今は以前の半分以下しか飲んでいません。
私の治療費のために、大切な家族の生活を、何気ない毎日の繰り返しをぶち壊すわけにはいきませんからね。
あの時、数を減らさず飲んでいたらもう少し長生きできたかも知れない。
と後悔するかも知れませんがね。
■動けるうちに
ガンにも早く進行するガンとゆっくりなガンと色々あるのでしょうか?
私の場合、後者だと信じたいですね。手術してやっと1年を超えました。
いったいいつまで生きれることやら…。
いっそのこと、動けるうちにやりたいことをやろうと気持ちを奮い起こしますが、信じられないくらい体力が落ちていてびっくりします。
ちょっと歩いただけで心臓がバクバクだし、友達と談笑するだけでも、あごが重くなってきて、ろれつが回らなくなります。
人にとってお腹を切って手術するということは、大変なダメージなのでしょう。
■残った時間をどう生きる?
だったら、残った時間をどう生きる?がらにもなくそんなことを考えます。
ただベッドの中でおとなしく寝てるのか?何か生きがいを見つけてガンを忘れるぐらい没頭するのか?
私はたぶん、後者を選択しています。
そして、なるべく穏やかに、怒らないように意識しています。
じゃないと、毎日看病してくれる妻に悪いから。
あと5年、いや、あと3年でもいいから長生きしたい!私は今そんなことを考えています。