夫が30代で胃癌と診断された後の治療は・・・【体験ブログ】
セカンドオピニオンを受けたらスキルス性胃がんでした。
夫が胃がんと診断をされたのは今から4年前のことで、診断を受けるまでに胃の不快症状があり胃腸科を受診していました。
胃痛、たまに嘔吐などもあり、胃炎や胃潰瘍と言われていたのですが、ある日悪化したことによりセカンドオピニオンを受け、そこで再度胃カメラを受けて生体検査を受けたところ胃がんとのことでした。
すぐに総合病院を紹介されて、そこで色々な検査を受け癌の詳細を知ることになりました。
CT検査、血液検査、大腸カメラ、胃カメラなどをたくさん受けていきました。
検査に通う日々が続き、結果としては夫の癌は今のところ胃だけで他の臓器には転移はない、しかし早期ではなく進行がんだと言われました。
ステージとしては1Bと言われましたが、実際に手術をしてステージ2に変わった時には衝撃的でした。
夫の癌はスキルス性とのことで、発見されるのが遅くなるタイプの癌で進行速度が早くたちが悪いというものでした。
その為に病院側が配慮をして、検査が終わって2週間程度で手術ができるという日程を組んでくれました。
手術は標準治療で癌細胞を摘出するというもので、夫の胃は5分の1にまでになってしまい、残り5分の4は摘出をしました。
思ったよりも広範囲に癌が飛び散っていたようで、胃の中にとどまってはいたもののと医師が言葉を濁していたことを覚えています。
摘出手術後の経過は・・・
夫は手術をしてから本来ならば2週間ぐらいで退院できるところが、手術後の後遺症などで膿ができたりして、2ヶ月半の入院をしました。
しかし胃をほぼ摘出したからと言って食べられないわけではなく、ある程度食事は通りましたし、体力はなくなっていましたが退院をして仕事復帰をしました。
癌が周辺のリンパ節に転移している場合には抗がん剤治療と言われていたのですが、夫の場合は幸いにしてリンパ節に転移している部分が全くなく、抗がん剤治療はしなくても良いと言われました。
ただ2の5年生存率を調べると、30%程度は再発により死亡しているという数値ですごく怖くなりました。
今は4年間再発なく無事に過ごせています。
30代という若さで胃がんになるとは思いませんでしたし、夫婦ともに晴天の霹靂で絶望に近い感情を覚えました。
しかし、そこから半年、1年と年月を重ねていくうちに大丈夫かもと思える気持ちが強くなり、今は4年間再発なく無事に過ごせています。
夫の生活は今は普通の人と変わりないです。
仕事も残業をバリバリしていますし、食事も私と同じ物を食べています。
ただやはりなった人にしかわからないのでしょうけれども、癌になったことをきっかけとして性格面では変化がありました。
それまではおおらかというイメージだったのですが、イライラしやすくなったり、攻撃的になったりして、相当のストレスを抱えていると思います。
旦那の心情もわかります。
私の方も夫が癌になってからはショックで、1歳半の娘を抱え、ネットで癌について調べまくり、癌の相談の窓口に電話をかけたり、主治医に質問をしたりして病気と向き合ってきました。
本人の方が医師に任せる、詳しいことまで知らなくて良いと思うタイプで、私は情報を知りたい、どうしたら良いか考えたいと必死になりました。
今は一度はそこで失っていたかもしれない命を拾い、そこから再スタートしているような気持ちでいます。