胃がん ステージ3

お通じはほぼ毎日あったのに、2-3日お通じがありませんでした。

そのまま放っておいたら、ついに1週間お通じがありませんでした。
さすがに苦しくなり、町医者にかかって薬を飲んだものの効かず、浣腸でもだめでした。

このようなひどい便秘が2週間続いたところでどうにも苦しくなり、夜間、県の医療センターに救急外来で駆け込みました。

診察当初は、医者が便秘くらいで来るなという態度でしたが、不安になった私は、レントゲンを撮ってくれるよう頼みました。
すると、2-3時間後に出た結果は癌で即入院でした。

リンパにも転移しており、癌の進行具合はステージ4であることがわかりました。

症状としては、S字結腸にできた癌のせいで、そこから下の腸が全く動いておらず、便を出す力が無いため、ずっと便秘状態だということでした。
さらにMRI検査を進めると、S字結腸だけでなく、腹部のあらゆるところに癌が見られ、リンパにも転移しており、癌の進行具合はステージ4であることがわかりました。

そのため、癌を切除する手術が計画されましたが、その前に、胃に溜まった水や便を出すことから始めました。
胃の水は、チューブを体内に入れて抜きました。その後、3日ほど絶食した後、便は腸を専用の金具で拡張して出しました。

癌の手術は、癌の病巣を切除するというものでした。

手術は10時間前後かかったそうですが、全身麻酔が効いており、手術のことは全く覚えていません。
手術の結果、想定していたより多くの癌を取り除くことができ、見えている範囲の癌は全て取ってもらえました。

入院中は、ほぼ一日中点滴をしていました。栄養剤と薬剤の点滴です。

手術後1週間ほどは、痛みでイライラしました。

トイレは個室内にありましたが、ベッドを降りてすぐ近くのトイレに行くだけでも辛かったです。
退院は思ったよりも早く、手術後3週間もかからなかったと記憶しております。

退院してからは、ゼローダという飲み薬を中心に治療を開始しました。
また、2週間に一度、抗がん剤の点滴に通いました。

一度の点滴で大体5-6時間程度かかりました。

このゼローダという薬を飲んだ途端、酒がまずくなりました。

そのため、酒は、この薬を飲む前に飲み終えて、ゼローダを飲んだら寝ることにしました。
抗がん剤の点滴に関しては、初回と2回目はなんともありませんでしたが、3回目から、段々、点滴をされる腕の血管が激しく痛みました。

さらに、副作用のせいか、常にだるさを感じるようにもなりました。

さらに回数を重ねると、これらの症状は強くなりました。

そのため、ポートの埋め込み手術をしてもらい、抗がん剤治療を自宅で行うようになりました

ポートを埋め込めば、水筒のようなものの中に抗がん剤を入れ、そこから、針をポートに差し込んで、体内に入れます。
個人差はあるものの、約48時間自宅で抗がん剤を入れ続けます。

ただし、病院で4時間ほど、薬剤を体内に入れてもらってから、抗がん剤を改めて水筒のようなものから入れますので、やはり、2週間に一度の通院は必要です。
このポートのお陰で、腕の激しい痛みはなくなりました。

しかし、抗がん剤を入れている時はポートの部分をかばうので、丸2日間ろくに眠ることができず、ひどい寝不足になりました。

このポート手術を機に、抗がん剤の種類が変わりました。
より強いものに変わったようで、副作用がきつくなってきました。

抗がん剤を入れて1週間たたないうちに口内炎ができるようになり、食事が億劫になりました。

だるいと感じる日が増えています。
また、皮膚が薄くなる副作用があり、皮膚には軟膏を塗っています。

退院してからしばらくして、手術をした傷跡が痛み始めました。

現在では、座って食事をしていても、痛みのせいで、少し食べては、横になってを繰り返しています。

この症状について医師は、切った皮膚は伸び縮みをしないため、周りの皮膚に引っ張られて痛いのだろうとの見解でした。

痛み止めを処方してもらい、6時間おきに飲んでいます。

癌治療については、現在進行中ですので、これからは、抗がん剤の効果を確認しつつ、試行錯誤しながら薬剤を検討していくことになっています。
ただ、この抗がん剤治療は、多くの患者において、死ぬまで続けるものだそうです。

その上、抗がん剤は入れれば入れるほど、副作用が強くなっていくとも聞いていますし、現実に副作用は日増しに強くなっているように感じます。
そのため、治る見込みや副作用のことなどを考えて、場合によっては、抗がん剤治療を辞めることも考えています。




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