祖母が大腸癌に。本人はその事を知りません。【体験ブログ】
大腸癌の事を本人に告知はしていません。
私の祖母は大腸癌と診断されたばかりです。
癌のレベルは末期というわけではありませんが、正直軽くもありません。
実は祖母本人はその事を知りません。
大腸癌というのも、違う病気(精神系)で現在入院している施設の健康診断で判明しました。
先日叔母からその話を聞き、私は祖母に会いに行く事にしました。
少々事情があり祖母とは数年会っていませんでした。
なかなか会える距離にいないもので…。
服用していた薬の副作用でノイローゼ気味に
前回最後に会った時は、服用していた薬の副作用でノイローゼ気味になっていたので、癌によってそれが酷くなっていたらどうしよう…と不安な気持ちを抱えて会いに行きました。
ですがそんな不安など吹き飛ぶほどに祖母は元気で、私に会うなりキラキラの笑顔を向けながら出迎えてくれました。
ノイローゼの原因であった薬の服用を止めた途端、性格も明るくなり見違えるほど元気になったそうです。
現在は、本人曰く「毎日楽しい!」との事でした。
もう90近い祖母ですが、最近は身体を動かしたり、お洒落や友達とのお喋りが楽しくて仕方が無いのだと嬉しそうに話してくれました。
私はそんな祖母をみて、本当にこの人が大腸癌なの?と疑ってしまいたくなる様な面持ちで祖母の話を聞いていました。
祖母は自分が癌である事を知らないので、もちろんその事については触れませんでした。
ですが、正直な事を言うと私は祖母に会うまで本人に癌の事を伝えた方がいいのでは、とも思っていました。
でも、楽しそうな祖母を目の当たりにして、こんなに人生を謳歌しているのにわざわざ水を差す事もない、元気そうならそれでいいのではないか、と思いました。
下手に伝えて落ち込ませるのはかえって逆効果だと思ったのです。
祖母の事を教えてくれた叔母の話だと、癌治療や手術は今の所する予定はないとのことでした。
これは年齢や体力を考えての事です。
もちろんもし何かあればそれなりの対処はするという話でした。
しかし、気がかりなのは症状によって本人が自覚した場合の時の事です。
現在、痛みや血便(大腸癌なので)などの自覚症状は見られませんが、食欲がかなりなくなっているようです。
本人は歳のせいだとあまり気にしていませんが、もしこれらの自覚症状によって本人が癌の事を悟ってしまったらどうなってしまうのか、というのが一番の心配です。
実は私達が癌の事を本人に言わないのも、祖母の性格を考慮しての事です。
私達の口から本人に癌の事を伝える予定はありません。
もし癌の事を言えば確実に気落ちし、前の様にノイローゼになってしまう可能性が非常に高いです。
出来ればそれは祖母の為にも避けたいところでなのです。
これからも私達の口から本人に癌の事を伝える予定はありません。
例え本人が勘付いたとしても癌ではないと押し通すと決めました。
ですが、本当にこの判断が正しいのかは正直わかりません。