納豆の効果・効能は?【免疫力を上げる食材】
免疫細胞内に納豆菌を取り込み免疫応答機能を高めている
免疫力の役割として、感染から体を守る、健康の維持、老化や病気の予防といったものがありますが、これらは幾種類もの免疫細胞が適切に連携して作用しています。
例えば、細菌やウイルスなどの異物が体に入り込むことによって、風邪やインフルエンザなどに感染しますが、このときに免疫が活発に働いていれば異物を排除して病気になることはなく、仮に発症したとしてもすぐに治ってしまいます。
しかし、免疫力が低下している場合では、このような病気にかかりやすくなってしまい、かつ治りにくくもなってしまいます。
納豆には、この免疫力をアップさせる作用があることが近年になって解明されつつあります。
最近の調査結果では、妊娠中に納豆を毎日食べていた母親から生まれた子供は、納豆を食べていなかった母親の子供と比較して、約3.5倍もアトピー性皮膚炎になりにくいということがわかっています。
また、別のデータとして、日常的に納豆を食べている子供はO-157に感染しにくい傾向があるというデータも報告されています。
この納豆菌が免疫力をアップさせているメカニズムが、最近の研究で解明されつつあり、その例として、動物試験において納豆菌が腸の上皮細胞(腸管バリア細胞)を活性化させるということが判明しています。
納豆菌は、腸内に常時存在している常在菌ではありません。
そのため、腸の内部の細胞ではなく、上皮細胞に送るシグナルが強くなるため、腸上皮細胞の活性化につながっていると考えられています。
また、免疫細胞の1つである樹状細胞が、その細胞内に納豆菌を貪食作用によって取り込み、免疫応答機能を高めているというデータもあるようです。
そして、この免疫応答機能のアップによって、免疫細胞であるTh1細胞を増強するという作用につながっているというデータも得られつつあるとのことです。
その他、納豆には納豆菌のほかにも免疫機能を向上させる成分として、「レバン」という粘着成分である多糖の一種の成分と、「ポリグルタミン酸」というアミノ酸重合体である成分が含まれています。
つまり、納豆を食べれば、免疫増強作用のある食品成分を1つだけではなく、一度にいくつも摂取できることになるのです。
さらに、納豆菌にはT細胞の免疫力を増強させる働きがあります。
人間の健康な腸のヒダには絨毛がびっしりと生えています。
そこには1000兆個もの腸内細菌が隙間なく住んでいますが、この絨毛がなく、ドーム状になっている場所が「M細胞」と呼ばれる特殊な機能を持つ細胞が存在する部分となります。
そして、その下には免疫器官があり、これは「パイエル板」と呼ばれています。
腸内に細菌やウイルスが侵入してくると、M細胞はそれらを取り込みます。
そして、取り込んだ異物を樹状細胞やマクロファージに捕捉させます。
こうしてできた抗原提示細胞は、免疫細胞であるT細胞に指令を出します。
すると、T細胞は活性化して同じ免疫細胞であるB細胞の増殖を促進します。
このB細胞は、IgAを分泌して、抗原(異物)を無毒化・排除するのですが、この過程において「納豆菌」が小腸内でT細胞の免疫力を増強させています。
したがって、納豆菌が感染防御に作用していることになり、このことも最近の研究によって解明されてきました。
このように納豆には、免疫力を高める効果が期待できます。
納豆は現在では全国のどのスーパーでも入手することができ、値段も手ごろですので、比較的容易に習慣化出来る食品であるといえます。
免疫力を高めるために、毎日の食事に納豆を加えるようにしてみてはいかがでしょうか。
納豆も良いけどブロリコで免疫力アップ!
免疫力を上げてくれる納豆。
常にスーパーで買えますし、美味しくて免疫力を上げてくれるとってもお勧めの食材ですが、実は更にお勧めなのがブロッコリーなんです。
さらに言うと、ブロッコリーを原料とする免疫活性成分「ブロリコ」です。
この新成分「ブロリコ」は東京大学と民間企業が協力して、5年以上の研究機関を経て抽出に成功した大変貴重な成分であり、同様に免疫活性を目的とする成分である「プロポリス」の1000倍以上ものパワーを持つとされています・・・凄いですね・・・
なお、しっかりとした科学的根拠も公表されており、ブロリコには「NK細胞」や「好中球」という免疫細胞の働きを活性化させる作用があることが臨床試験で認められているのです。
この免疫力アップ効果が注目を浴び、既に約100万セットを販売するほどの大人気商品になっています。
加齢による免疫力低下を食い止めたい!という方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。