子宮癌 検査 検診

まずは子宮がんの検診のことについてよく知ることが重要

「子宮頸がん」は感染してから5~10年ほどかけてゆっくり進行していくのが特徴であり、発症の原因はヒトパピローマウイルスの感染といわれています。
そのため、子宮がん検診を定期的に受けていれば「子宮頸がん」を発症しているか、ヒトパピローマウイルスに感染しているかどうかを早期の段階で発見できるため、治療が遅れるということはなくなります。

ただ、近年、20~30歳代の若い女性の間で「子宮頸がん」が増加しており、これは、子宮のがんのことをきちんと認識しておらず、子宮がんが自分には関係のない病気と捉えていて、検診を受けないという人が多いことが影響しているといわれています。

したがって、まずは子宮がんの検診のことについてよく知ることが重要だと思います。



子宮がん検診は「子宮頸がん検診」と「子宮体がん検診」の2種類

子宮がん検診は「子宮頸がん検診」と「子宮体がん検診」の2種類がありますが、「子宮体がん」は40歳代以降で発症する病気であるため、20~30歳代で受ける子宮がん検診は、通常、「子宮頸がん検診」のことを指しています。

「子宮頸がん検診」

「子宮頸がん検診」では、通常、「細胞診」のみを実施しますが、この「細胞診」の結果により、がんの疑いがあった場合には、精密検査としてコルポスコープ診、組織診を実施します。

がんがどのくらい広がっているかを確認する場合には、MRI検査、CT検査、超音波検査、直腸診、内診等の検査があり、それ以外では、尿路検査、直腸鏡検査、膀胱鏡検査等が実施されることもあります。

「細胞診」

「細胞診」は、正常な細胞とは異なった色合いや形をしているがん細胞の性質を利用し、がんの部分から剥がれ落ちてきたものや、がんからこすりとった細胞等をガラス板に塗り、色素で染めて顕微鏡で見ることでがん細胞を発見する検査法です。
「子宮頸がん」は外子宮口の付近から発生するケースが多いので、この部分をヘラのような器具やブラシ、綿棒等によってこすって細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞かどうかを確認しますが、この際に生じる痛みは強いものではありません。

検査の所要時間は5~10分で、「子宮頸がん検診」時には同時に問診も行うことが普通であり、その際に、生理痛の有無や月経周期、出産歴や妊娠歴、閉経してしまっている場合は閉経年齢等を確認します。
検査費用は受診する病院によっても違いがありますが、3,000~1万円程度となっており、基本的には保険が適応され、無料で検診できる助成金制度がある自治体もありますので、一度自分の住んでいる地域の保健福祉センター等に問い合わせてみるとよいと思います。

「組織診」

「組織診」では、がんが疑われる部分から小さな組織を切り取って、標本を作り、顕微鏡によって確認して診断し、「子宮頸がん」の確定診断を行う時に実施します。

「コルポスコープ診」

「コルポスコープ診」では、子宮頸部の粘膜表面の細かい部分を、コルポスコープという拡大鏡で拡大して観察して診断します。

「超音波検査」

「超音波検査」では、体の表面に器具をあてて、そこから超音波を出して体内の臓器にあたって反射した、超音波の様子を観察し、「子宮頸がん」の性質や状態をみたり、転移の有無を確認したりします。

「MRI、CT検査」

「MRI、CT検査」では、MRIでは磁気、CTではX線を使用して体の内部を描き出し、体内の周辺臓器へのがんの広がりや転移を治療前に確認します。
これらの精密検査をおこなった場合の検査費用は、2万円以上することもあります。

日本における「子宮頸がん検診」の受診率は約30%・・・

アメリカでは「子宮頸がん検診」の受診率は約80%以上であるのに対し、日本における「子宮頸がん検診」の受診率は約30%と、世界的に見てもその受診率の低さが際立っています。
( 厚生労働省「国民生活基礎調査2015年版」より引用)

この現状が「子宮頸がん」患者の増加に影響しているといわれています。
「子宮頸がん」は早期発見すれば完治できる病気であるため、20歳代以降は定期的に「子宮頸がん検診」を受けるようにしましょう。
検診の受診を忘れてしまうという方は、今から検診のスケジュールの予定を立ててしまう等、「子宮頸がん検診」に対する意識そのものを変えていくように努力しましょう。




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