抗がん剤 治療 副作用

私のがんは、「小葉(しょうよう)がん」です。

43歳で乳がんになりました。
私のがんは、「小葉(しょうよう)がん」です。
このタイプは珍しいがんです。

乳がんの種類は主に乳房内の乳管にできる乳管がん。
私は、乳房内の小葉にできる小葉がんです。

これは、顕微鏡でしか見ることができない大変小さながん細胞が、たくさんひとつの乳房にあるものです。
発見されたのは超音波検査のおかげでした。マンモグラフィだけでは、この小さながん細胞は見つけられないです。

乳房全体にがん細胞がひろがっているため、乳房温存手術は不可でした。

片側乳房全部を切除する全摘手術しか方法はありませんでした。

手術の日を決め、その日までいろいろな検査を受けました。
その中でも印象に残っているのが、生まれて初めて受けた、「PET検査」。

これは、脳と膀胱以外のがんを見つけることができる検査です。画像を見るとがんの部分が黒く見えるそうです。
乳がん手術の前に他に転移はないか、また、他に原発のがんはないか診てくれました。

脳は別にCTで検査を受けました。幸い私のがんは片方の乳房だけでした。

この検査を受ける前の私は、早く手術してくれないかなあ…今日にでもしてくれないかなあと焦っていました。

ですが、検査を受けて他にがんはないことがわかってから、これらの検査が手術前に非常に大切であることが身に染みてわかりました。

乳がんの検査といえば、私は手術当日に「センチネルリンパ節生検」を受けました。

術前検査ではリンパ節などに転移がみられなかったのですが、乳房にあるがん細胞が、わきの下のリンパ節にも転移していないか手術中に調べるものです。
私の場合この検査がなければ、わきの下のリンパ節もごっそり切除しなくてはなりません。

「浸潤がん」であるので乳房内だけにとどまらず、リンパ節にも転移している可能性があったからです。

手術当日の午前に、がんがある場所にとても近い所(乳房)に青い液体を注射しました。

これが、その日の午後におこなわれた手術中に、リンパ節(わきの下)にたどり着きます。

どのように検査をするかというと、乳房に一番近いリンパであるセンチネルリンパ節(見張りリンパ節)を取って注射した液体の様子を見ます。

これによってリンパ節を全部切除しなくてもよいか、また、リンパ節に転移していないかを見ることができるのです(私はこのセンチネルリンパ節を乳房全摘手術中3個取りました)。

手術のときです。
私を誘導してくれるスタッフの方がご自分の名前を私に教えてくれました。

点滴をつけ、ゴロゴロと点滴掛けを転がしながら、私もはっきり大きな声で「〇〇です。」
と自分の名前を言いました。

そんなことですが、いくぶん緊張が取れたことを覚えています。

だまってうなづくより話した方がいいかなと思ったのが良かったみたいです。

全身麻酔は何度か経験しているので怖くないと思っていたのですが、何度目であっても怖いものです。

透明のマスクみたいなものをつけられ、「深く息を吸ってください」と言われました。
私はほそーく息をしたのですぐには眠りませんでした。大きく口を開けてーと言われ、それに従ったら次の瞬間眠りに落ちました。

数時間後、私はホワーというぼんやりな気持ちになっていました。
娘が通っている小学校の校庭が夢のように見えてきました。

私が大好きな風景です。
次の瞬間トントンと体をたたかれ、私は落とし穴に落ちたようにびっくりとして目覚めました。
そして再び眠りました。

次に目覚めた時は元の病室です。
リンパ節に転移はなかったということを告げてくれました。

術後一番知りたかった情報なので、すぐに知らせてくれてありがたかったです。

術後一年半が経ちました。

今ではちょっとした失敗は笑ってスルーしています。娘が私のせいで学校に着ていく洋服を間違えたり、習字道具を忘れたり。

それでも「ははははっ!」ってこどもと笑って過ごしています。

ごめんごめんと謝る私を見て娘は全然怒らず、いつもにこにこしていてくれます。

これからも気張らず、少々ちゃらんぽらんでもOKという感じで過ごしていきたいです。




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