胃がんの初期症状は?気になるチェック項目は?
初期症状がわかりにくいため、早期の発見が難しい胃癌
「胃がん」は肺がんに次いで、日本で2番目に多いがんとされており、初期症状がわかりにくいため、早期の発見が難しいというのが特徴となっています。
ある程度、進行した「胃がん」であっても、約半数の人が無症状であるというデータもあるため、小さな初期症状であっても見逃さないというのが、「胃がん」治癒のための大きなポイントとなります。
「胃がん」の初期症状の代表的なものは以下の通りとなります。
1.みぞおちの疼通(チクチクとした傷み)
ストレス等の要因による胃潰瘍によってみぞおちが痛むケースもありますが、内視鏡検査等によって「胃がん」と診断されるケースもありますので、注意が必要です。
2.腹部の膨満感
進行「胃がん」になってくるとはっきりと症状が出てきますが、初期では非常にわかりにくい症状です。
3.げっぷ
「胃がん」が広がって胃が固くなったりした影響により、胃の動きに影響が出て、げっぷが出やすくなります。げっぷの症状のみが出るのは稀であり、腹痛や便に血が混じる等の症状が併発します。
4.吐き気
「胃がん」が大きくなっていくと、胃の運動や胃液の分泌に障害をきたすようになるので、吐き気の症状が現れます。
5.胸焼け
胃潰瘍や胃炎の症状に似ているので、市販の胃腸薬等で対処する方が多いですが、なかなか回復しない場合は注意が必要です。
6.下痢・便秘
下痢と便秘を繰り返す症状の場合は、「胃がん」では末期症状で多く見られます。
7.常に疲労感がある
食欲不振や嘔吐によっても疲労感が出ますが、たくさん食べているのに疲労感がある場合は、「胃がん」に栄養を取られてしまっている場合や、がんから出血してしまっている場合等が考えられます。
その他の症状では以下のような症状があります。
- 食欲不振(嫌いだったものが好きになり、好きだったものが嫌いになる逆転現象が起こる)
- 下血
- 食べたものが胸につっかえる
- 腰痛
- 嘔吐
- 胃が重たい
- 胃が重たい
ただ、このように、これらの症状は、明らかに「胃がん」とわかる症状ではないため、ただの胃炎等と思って胃の検査を行った結果、「胃がん」が見つかるという例も多くなっています。
従って、現在では、慢性胃炎や急性胃炎、胃潰瘍等の症状を訴えて医療機関で受診すると、念のため、内視鏡検査が必ず行われますので、胃に少しでも違和感を感じた場合は、速やかに受診して検査を受けることが重要です。
その他、「胃がん」にはとても進行が速い、「スキルス胃がん」というがんもあります。
「スキルス胃がん」は「胃がん」全体の約10%を占めており、30~40歳代の女性に発症例が多いがんとなっています。
スキルスとは硬いという意味をあらわしており、進行していくと胃が硬くなっていくため、胃壁が硬くなったところを触ると分かる場合もあります。
また、腹水がたまる傾向がありますので注意が必要です。その他の初期症状としては、黒色便、胃のむかつき等がありますが、他の「胃がん」と同様に「スキルス胃がん」も初期症状がわかりにくくなっています。
ただ、「スキルス胃がん」は発見が遅れると、どんどん進行していってしまうため、慢性的な胃腸症状が出ている方は、念のため、医療機関で検査をうけておくことをお勧めします。
最近では胃がんの大きな原因としてピロリ菌があることがわかってきています
最近の研究でわかってきているのが胃がんの大きな原因に「ピロリ菌」が・・・と言われてきています。
予防医療が注目を浴びている昨今、胃がんのリスクを事前にヘッジするためにピロリ菌の殺菌医療を行うのも良いでしょう。
病院に行って、1週間ほど薬を飲み続けるだけですのでとっても簡単。
時間のあるうちに、若いうちに胃がんのリスクを減らしておきましょう。