結腸癌のステージⅢと診断されて。【体験ブログ】
7年前の話です、当時58才だった父が癌と診断されました。
高血圧と不整脈のため定期的な処方を受けるため病院には通っていいたのですが、当時勤めていた会社の健康診断の結果、便潜血陽性のため精密検査を受けるように。
ということでした。通院していた病院で紹介状を書いてもらい別の病院を受診しました。
その病院で大腸内視鏡検査を行ったところ、内視鏡では取り切れない大きさのポリープがあることが分かりました。
悪性のものであることが判明しました。
組織の一部を採取し、専門の検査をする部署で細胞を調べてもらったところ、悪性のものであることが判明しました。
検査結果がでるまでに2週間くらいかかるとのことでしたので、2週間後の再診に訪れると担当の先生から「内視鏡検査の結果大腸に癌があることがわかりました。病名は下行結腸癌です。」という説明をうけました。
病気がどれくらい進んでいるのかを調べるためCTとMRIを撮影した結果、下行く結腸癌のステージⅢであるということが分かりました。
治療方法には手術、化学療法、治療しないという3つの選択肢がありましたが、父も私たちも手術を希望しました。
父の癌における治療方法は次の通りです。
まず、手術で可能な限り悪性の部分を切除する。
リンパ節への転移が見られた場合には化学療法へと進み、経過を見ながら抗癌剤の種類を変えて可能な限り積極的な治療を行っていく。
という方針を立てて頂きました。
治療中はいつでも方針を変更することが出来るということも説明して頂いたので家族みんなで父の病気と闘っていこうと相談しました。
手術の結果は腫瘍に近い部分のリンパ節への転移がみられたため、手術後の回復を待って化学療法に進むことにしました。
化学療法FOLFOX療法という、ポートとカテーテルを使って48時間、抗癌剤を持続的に注入する方法があると教えて頂きました。
これならば入院することなく日常生活を続けながら治療を続けられるといいうことで父も納得していました。
抗癌剤治療の経過で起きた副作用は嘔吐、下痢、脱毛
父の場合は特に嘔吐に対して強く反応が出ていました。
病院では化学療法を受けている患者さん用に相談ホットラインが作られており、副作用で心配なとき、普段の生活で不安なことがあった場合には365日相談できる窓口がありました。
相談は専門の看護師さんが担当し、定期的に副作用や症状を確認するために自宅に電話がかかってくることもありました。
この対応はとても心強かったです。
FOLFOX療法の結果、癌の活動性を示す腫瘍マーカーも下がり、肝臓や他の臓器への転移も抑えることが出来ました。
現在も1年に1回の通院を行い新たな癌や転移が発生していないかをチェックしていますが、今のところ順調な経過を辿っています。
今は当時と比べ化学療法の種類も増えたということですが、その人のステージや抗癌剤との相性もあるようなので癌の治療経験が多い医療機関を選んで、担当の先生としっかり相談したうえで治療方法を選ぶことをお勧めします。