25歳で急性骨髄性白血病。抗がん剤治療中です。【体験ブログ】

病院に行き急性骨髄性白血病と診断され即入院。女性です。
私は25歳の6月に急性骨髄性白血病と診断され、抗がん剤治療を行いました。
寛解導入と地固めで合計5クールの治療で、現在は退院し定期的な通院をして完治を目指しています。
診断前は1日おきに40度の高熱が出るようになり、毎日体のだるさに負け寝ているだけの日々でした。
しかしながら0歳の娘がいた私は、すぐ病院に行くことはせず限界まで粘ってしまったのです。
しかしその粘りのおかげで感染症にもかかってしまい、奥歯が顔の形が変わるほど腫れてしまったり、歩くのがやっとな程陰部が腫れてきてしまったりして、散々な状態でやっと病院に行き即入院となりました。
寛解導入療法1回目の入院では抗がん剤の恐怖や、毎日繰り返す高熱で精神的にも不安しかなく、毎日泣いてばかりでした。
1週間ほど抗がん剤を点滴投与し、それからまた1週間後頃やっと状態が回復してきました。
そして無事寛解状態で1時退院することができたのです。
その後もだいたい1か月入院、1週間退院というのを繰り返し、4回の地固め療法を行っていきました。
計4回地固め療法では1回目の治療の時と気持ちが全く異なり、前向きに治療に向かうことができていたと思います。
私の抗がん剤治療内容は・・・
1回目の治療での1か月は今までの人生で一番長く感じる1か月だったと思うほどです。
これらの治療に使った抗がん剤はキロサイド、ダウノマイシン、アクラシノン、オンコビン、フィルデシン、エトポシドなどです。
基本的にキロサイドは5日~7日投与し続け、違う種類の抗がん剤を1日30分×4日~5日投与するという方法で治療を行いました。
当初想像していた抗がん剤の副作用は、ドラマなどの影響で嘔吐し続けるというイメージがありましたが、実際にはそこまで酷い吐き気に襲われることはありませんでした。
抗がん剤と一緒に吐き気止めの薬を何種類か使用していたためだと思います。
食欲不振という副作用は結構苦痛でした。
ただ食欲不振という副作用はわかりやすく現れ、病院の食事の時間が苦痛になることが多かったです。
しかしそんな中でも甘いものが食べたくなったり、しょっぱいものが食べたくなったり、と完全に食欲がなくなることはありませんでした。悪阻のような不快感が続いていたという感じです。
この食欲不振は抗がん剤投与2日目頃から現れ、1週間~2週間続いていました。その期間は食べたいと思うお菓子などを食べてみたり、病院食でも食べられそうなものだけは食べたりして過ごしました。
もうひとつの副作用は脱毛です。
これは抗がん剤使用後数日で症状が出始めました。
髪の毛の先端を少し引っ張るだけで痛みも引っかかりもなく、すっと抜けてきてしまうのです。
これにはとても驚きました。驚きと共にかなり大きなショックがあったのを覚えています。
病棟の看護師さんに話を聞くと、やはり患者さんの多くは髪の毛をバリカンで剃ってしまうとのことでした。
私も最終的にはバリカンで剃ってもらいましたが、その決心がつくまで数日かかったと思います。
結局剃ってもらったのは点滴が全部外れるのと同じ日だったので、だいぶ悩んでいたようです。(笑)
剃ってしまってからは脱毛のわずらわしさや抜けた毛でかゆいこともなくなり快適でした。
しかし自分で自分の姿に慣れるまでに時間がかかり、鏡に自分が映るたびにびっくりしていました。
男性ならばともかく、女性で坊主頭にするなんて経験はまずないので、いい経験をした!と思うことにしたらだいぶ気持ちが軽くなりました。
ウィッグで気分転換をしましょう。
その後は暇な病室でウィッグを検索することが楽しくなり、一時退院中に4つ5つとウィッグを買って楽しかったです。
医療用ウィッグはとても高額で買えませんが、ファッションウィッグならば、1つ数千円で手に入るのでお手軽でした。
何も知らない人から見れば何もわからないほどだと思います。
退院後半年頃、夏になり暑くなってきたのもあり、ウィッグをやめて地毛で出歩くようになりました。
最初の毛はとてもふわふわで赤ちゃんの初毛のようでした。
しかし癖毛がひどくてクルクルした毛が生えてきていました。
今はある程度の長さに伸びたので美容院にも行きストレートパーマもかけています。
抗がん剤治療は副作用が重かったり、精神的に辛くなったりすることが多いです。
しかし、その時期を乗り越えれば周りの人間と変わらず生活することができています。
私は白血病という目には見えない病気だったので余計に周りの人間に気づかれることがありません。
自分でも不思議な程元気に過ごしています。
しかし入院し治療していたことは事実なのです。
今はこの体験を少しでも役に立てることができたらうれしいと考えています。
この治療を前向きにとらえるのは簡単なことではありませんが、少しでも気持ちが軽くなり治療に向かえる手助けになれたらとてもうれしいです。