乳がんに気づいた瞬間。抗がん治療の日々。【体験ブログ】
お風呂でしこり発見。検査結果は・・・。
乳がんを疑う年齢になってからこの方、結構まじめに、おっぱいを触って確認していたのに、忙しくって怠ってた時に限って、神様は意地悪をするのだと思います。
4年前、仕事が忙しく、自分の身を顧みることのできなかった年度末の3月4月、全然触診してなかったなあ、とGWにゆっくりお風呂で触っていたところ、左胸に、どうにも乳がんとしか思えないしこりを探り当てました。
とにかく「がーん」(ダジャレではない)という言葉しか思い浮かばない状態です。
GWが開けると、すぐさま近所で名医と評判の、乳腺外科クリニックに駆け込みました。
案の定、診断は乳がん。
すぐさま次々にいろいろな検査を受け、手術の手配をし、仕事先に連絡し、ばたばたした毎日の中、あっという間に手術の日を迎えました。
勢い度の高いがんだったため、左胸は全摘出しました。でも、そのクリニックは再建手術もしてくれるクリニックだったので、背中の筋肉できれいな胸を作ってくれました。
手術時の細胞検査で、悪性度も分かったので、その後は、FECを6回投与する抗がん剤治療へと進みました。
抗がん剤治療はとにかく辛かったです。
味覚障害で日々の食事が作りにくいったらありません。
さらに吐き気、倦怠感、頭痛、腰痛、首痛、血管痛と盛りだくさん。
お腹の丈夫な私が、人生初の便秘も経験しました。
100%脱毛します、と言われていたので、覚悟していましたが、抗がん剤治療を始めた2週間後あたりから頭皮がピリピリし始めたと思ったら、面白いように抜けていき、もちろん頭はつるっつるです。
眉毛もまつ毛も抜けてしまい、頭にかいた汗が目に入って痛いったらありませんでした。
その後、ホルモン治療へと移行し、毎日ノルバデックスを1錠飲んでいます。
5年、と言われていたのに、つい最近、学会の指針が変わったらしく、7年飲まなければならなくなったのが、少々がっくりきたところです。
でも、ま、それで安心が増すと思えば我慢できます。
ただし、更年期障害のような症状は出てきていて、ホットフラッシュやイライラ状態が、なかなか自分ではコントロールできなくてもどかしい毎日です。
代謝能力が落ちたせいか、お腹周りとお尻の辺りがぽってりしてしまったのも辛いところです。
でも、今は、2度と経験したくはないけれど、貴重な経験だったな、と思っています。
なにより、周りの人達の優しさやありがたさが身に染みました。
改めて、一人で生きているわけではないことを感じましたし、日々あらゆることに感謝する、ということができるようになりました。
運命は乗り越えられる人に試練を与える、といいますが、私には大切な体験でした。