菊芋茶の効果・効能は?【ガン予防、治療におススメの飲み物】

菊芋茶は大腸がんの予防効果もあるといわれています。
菊芋茶の原料である菊芋は、生姜に似た根をしたキク科の植物です。
菊芋は、9~10月頃になると菊に似た美しい黄色の花を咲かせ、秋にかけて根が大きくなり、11月から翌年の春ごろまで収穫することができます。
菊芋には、イモという名前がついているにもかかわらず、芋類に多く含まれていて、糖質に分解吸収されるデンプンがほとんど含まれていません。
しかし、その代わりにイヌリンという良質な食物繊維を、世界中の植物で最も多く含んでいます。
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このイヌリンとは、多糖類の一種であり、デンプンや砂糖などの仲間とも考えられています。
ただ、人間の体内にはイヌリンを分解する酵素が存在しないため、イヌリンを積極的に摂取しても、そのほとんどが体外に排出されてしまいます。
また、イヌリンは水溶性の食物繊維です。
そのため、腸で水分を吸収するのですが、この状態になることで、一緒に吸収した糖質の吸収を抑えるという作用を示します。
この作用によって、イヌリンには糖尿病の予防効果があるといわれていますが、その他に大腸がんの予防効果もあるといわれています。
人間の腸内に発ガン物質が長期間滞在していれば、発ガン物質による悪影響を受けやすい状態だと判断することができ、ガンを発症しやすい状態だということができます。
その発ガン物質による影響が徐々に大きくなっていくことで、大腸ガンの発症につながっていくのです。
そこで、イヌリンのような水溶性の食物繊維を摂取すれば、前述の通り、そのほとんどが体外に排出される際に、発ガン物質を含んで一緒に体外に排出することができます。
これにより、腸内に存在する発ガン物質を減少させ、大腸ガンの発症を予防できると考えられています。
便秘に悩まされている方は多いですが、その便秘は直腸性便秘、弛緩性便秘、痙攣性便秘という3種類に分けることができます。
この中で直腸性便秘は、直腸に便が溜まってしまい、しっかりと排出することができなくなっている状態の便秘であり、この直腸性便秘は大腸ガンを発症させる可能性のある直腸ガン発症のリスクが高いとされています。
直腸性便秘は、便を排出させる機能が弱まっている状態において、便を排出したいと感じる反射が低下していることで発生します。
そのため、前述のようなイヌリンの便をスムーズに排出させる作用が十分に発揮されれば、直腸性便秘による直腸ガンや大腸ガンの予防効果が期待できるのです。
また、イヌリンは腸内で分解され、フルクトオリゴ糖となります。
これにより腸内善玉菌を増やす効果があり、アトピー性皮膚炎等のアレルギー性の病気の改善にも効果があるとされています。
このように様々な効果があるイヌリンですが、一度にたくさんのイヌリンを摂取するとお腹が緩くなってしまう可能性がありますので注意しましょう。
イヌリンの1日の摂取量は8~14gとされていますので、これを目安に菊芋茶を飲むようにし、過剰摂取は避けるようにしましょう。