プーアル茶の効果・効能は?【ガン予防、治療におススメの飲み物】
プーアル茶には、ガン予防の効果があるといわれています。
プーアル茶は黒茶であり、緑茶を麹菌で半年~1・2年ほど深く発酵させて作ります。
プーアル茶はワインのように年数を重ねるほど、深みと旨みが増すといわれています。
そのため、ビンテージ扱いの貴重な茶葉も存在しているとのことです。
このようなプーアル茶には、ガン予防の効果があるといわれています。
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プーアル茶とは?
食事由来の発ガン性物質の中では、ニトロソアミンという物質がもっとも大きな割合を占めているとされていますが、実際に食事の中に含まれているニトロソアミンは微量となっています。
そのため、人間が食べ物でニトロソアミンを取り入れる量はわずかなものなのですが、人間の胃の中はこのニトロソアミンが生成しやすい環境となってしまっています。
ニトロソアミンは、第二級アミン、亜硝酸といった物質が酸性の条件下で反応することで生成されるのですが、第二級アミンは肉類や魚肉、魚卵に多く含まれており、亜硝酸は生野菜などに多く含まれています。
これらの物質が、胃酸がある胃内、つまり酸性の条件下のなかで反応することによって、ニトロソアミンが生成されてしまうのです。
プーアル茶には、このニトロソアミンの生成を抑制する働きがあり、そのニトロソアミン抑制率は約85%と、高いものになっています。
そのため、プーアル茶には発ガン性物質の生成を抑制することによる、ガン予防の効果が期待できるのです。
また、プーアル茶には、アポトーシスという、細胞が自然に消滅する現象を誘導する作用があるということが確認されています。
アポトーシスとは、全ての細胞にあらかじめプログラミングされている作用であり、例えば、肌表面の細胞は古い細胞が死滅して新しい肌細胞に生まれ変わることによって、肌の新陳代謝が行われます。
もし、この時に古い細胞が死なずにそのまま存在していた場合、新しい細胞が生成されないため、新陳代謝が行われず、成長することもなくなってしまいます。
ガン細胞には、このアポトーシスの作用がありません。
そのため、ガン細胞は消滅することなく、DNAを複製し、核分裂による細胞分裂を繰り返し、無限に増殖を繰り返します。
この増殖を抑制するため、多くの抗がん剤にはアポトーシス誘導作用があります。
そして、プーアル茶などの緑茶系のお茶に含まれているエピガロカテキンガレート(EGCg)という成分にも、このアポトーシス誘導作用があるということが最近の研究によって判明しました。
緑茶系のお茶の中で、このアポトーシス誘導作用が強い順に並べると、紅茶、プーアル茶、ウーロン茶、緑茶といった順位になり、プーアル茶においては普段飲む際のたった1%の濃度でも効果があるといわれているそうです。
このように、ガン予防の効果が期待できるプーアル茶ですが、飲み過ぎには注意が必要です。
プーアル茶にはカフェインが含まれているので、過剰に飲むと眠りの質が落ちたり、胃もたれや下痢、腹痛、貧血、めまい等の症状が発生することがあり、妊婦の方では、お腹の赤ちゃんに影響が出る可能性もありますので特に注意が必要です。
プーアル茶の摂取量は、健康な方で1日約1000ml、妊婦の方で1日約500mlくらいとされていますので、これを目安にして飲み過ぎないように注意しましょう。