緑茶の効果・効能は?【ガン予防、治療におススメの飲み物】
「百薬の長」といわれてきた日本の緑茶。
緑茶は昔から日本人の生活に深く根付いてきており、「百薬の長」といわれてきました。
そんな緑茶には、ガン予防の効果があるといわれています。
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発ガン物質の作用を打ち消す作用を持っているということが判明
動物に発ガン物質を投与すると、発ガン物質の種類に応じて、胃ガン、大腸ガン、皮膚ガンなどの様々なガンを発生させることができるのですが、このような動物実験によって、緑茶やその抽出物である茶ポリフェノールによるガン予防効果を確認する実験が行われています。
このような動物実験によって、緑茶やエピガロカテキンガレートなどの茶ポリフェノールが、抗イニシエーション作用と呼ばれる、発ガン物質の作用を打ち消す作用を持っているということが判明しました。
ガンの進行を遅らせる効果があるということも明らかとなっています。
また、この緑茶やエピガロカテキンガレートには、抗プロモーター作用と呼ばれる、ガンの進行を遅らせる効果があるということも明らかとなっています。
最近の研究では、トランスジェニックマウスと呼ばれる、遺伝子を改変してガンを自然に発症するマウスを使った実験においても、緑茶や茶ポリフェノールがガンの進行を抑制したという結果が報告されました。
その一つの例として、マウス前立腺ガンを自然発病するトランスジェニックマウスを用いて、緑茶から抽出したポリフェノール成分が、ガンを予防するかという実験が行われました。
その結果では、人間において1日にコップ6杯程度のお茶に相当する茶ポリフェノールを、トランスジェニックマウスに経口投与したところ、前立腺ガンの発症が抑えられ、生存期間も延長したという結果が報告されています。
これにより、茶ポリフェノールには、ガン細胞をアポトーシスに至らせ、前立腺ガンの発症を遅らせる効果があるということが判明しました。
また、ガン細胞の他の臓器への転移も抑制するということがわかったため、緑茶のポリフェノールには、トランスジェニックマウスの前立腺ガンの発症、進展、転移を抑制する効果があるということが明らかになったのです。
また、同様の実験により、皮膚ガン、肺ガン、胃ガンなどのその他の多くのガンについて、緑茶のガン予防効果が確認されています。
その他、日本の愛知がんセンターでは、治療を受けた乳ガン患者の、再発と緑茶との関連性について統計をとっています。
その統計によると、ステージⅠ~Ⅱの乳ガンの場合、1日3杯以上の緑茶の飲用を続けていたという人は、乳ガンの再発が約40%ほどに減少したという結果が出ています。
ただし、ステージⅢ以上の進行した乳ガンの人には緑茶による効果はみられなかったとのことです。
そのため、緑茶の効果は早期のガンにのみ有効であるということがわかります。
このように、ガンの発症と緑茶には深い関係があるようで、例えば、静岡はお茶の産地で有名ですが、ガン死亡率が低い地域でもあります。
また、静岡県の中でも、お茶の生産率がトップの地域では胃ガンの死亡率が特に低いということもわかっています。
さらに、緑茶の飲用とガンの発生率を調べた結果によると、緑茶を1日10杯飲む人はガン発症のリスクが減っているという結果が出たそうです。
ガンを予防したいと考えている方は、緑茶を飲むことを習慣付けるようにしてみてはいかがでしょうか。