よもぎ茶の効果・効能は?【ガン予防、治療におススメの飲み物】
抗酸化作用を持つよもぎにはガン予防の効果が期待できる
よもぎ茶の原料であるよもぎは「究極の和製ハーブ」とも呼ばれており、日本で古くから薬草として利用されてきました。
よもぎは、主にお灸に使う艾(モグサ)の原料や止血剤などの薬草として利用されてきましたが、近年はあまり使われなくなっていました。
しかし、韓国で「よもぎ蒸し」などが最近になって有名となり、その影響でよもぎの効果が見直されるようになったそうです。
そして、よもぎはダイエット・デトックス効果や、女性特有のトラブル緩和や美肌などの美容に効果があるハーブとして、近年注目を浴びるようになってきています。
よもぎ属の植物は世界では約250種、日本でも30種以上はあるそうですが、その食用の起源・歴史ははっきりとはわかっていないようです。日本では奈良時代の「万葉集」によもぎが登場し、平安中期の「枕草子」にも5月の節句にショウブやよもぎを軒先に飾ることが記されています。
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よもぎは、中国や韓国でも薬草として古くから利用されいたそうです。
そのため、よもぎは東洋を代表する薬草の一つとされていますが、その近縁種を含めるとヨーロッパにおいても古くから利用されてきた歴史があるようです。
よもぎのヨモギ属の属名であるArtemisiaは、ギリシア神話の女神であるアルテミス(Artemis)が語源とされているのです。
また、アルテミスの聖草として古代ギリシアでは、婦人科系の治療によもぎが利用されていたということも伝えられています。
このようなよもぎには、ガンを予防する効果があるといわれています。
よもぎにはクロロフィルとフラボノイドという成分が含まれているのですが、この成分には抗酸化作用があるといわれています。
抗酸化作用があると、体内の活性酸素を除去する効果があるということになります。
活性酸素は人体に悪影響を及ぼし、ガンの原因になるといわれていますので、この抗酸化作用を持つよもぎにはガン予防の効果が期待できるということになるのです。
インターフェロンを増加させる成分があるという研究報告もされています。
さらに最近の研究によると、よもぎのクロロフィルの中には、インターフェロンを増加させる成分があるという研究報告もされています。
インターフェロンとは有名な発がん抑制因子です。
2種類のウイルスが同一の宿主(細胞)に感染した場合、その2種類のうちのどちらかのウイルスが増殖を抑制されるという現象が起こるのですが、この現象のことを専門用語で「ウイルスの干渉現象」と呼んでいます。
インターフェロンには、この「ウイルス干渉現象」を乗っ取る働きがあるため、ガンウイルスの増殖を抑制する抵抗ウイルスとして作用することになるのです。
そのため、インターフェロンは増殖すればするほど、ガンはその勢力を弱めることになるのですが、よもぎにはこのインターフェロンを増やす作用があるということが、インターフェロンの発見者の一人である小島保彦博士の実験によって明かにされています。
ガン予防の効果以外にも様々な効能が期待できるよもぎ茶
小島保彦博士はよもぎをマウスに飲ませ、その血液中にインターフェロンが増加していることを確認し、さらによもぎのクロロフィルに結合しているある物質が、インターフェロンを増やす物質であることを突き止めたのです。
その後、小島保彦博士はガンを移植したマウスに、よもぎの抽出液を飲ませるとガンが縮小すること、よもぎの抽出液の飲用を中止するとガンがすぐに戻ることも確認しています。
よもぎには、このようなガン予防の効果以外にも様々な効能が期待でき、よもぎ茶にして飲用すればその効能を効率よく発揮することができると考えられます。
よもぎ茶はノンカフェインであるため、誰でも飲用できることから多くの助産院で飲用されているそうです。
ただ、妊娠中の方は、よもぎ茶の大量摂取・飲用は控えるようにしましょう。