ウコン茶の効果・効能は?【ガン予防、治療におススメの飲み物】
アメリカ国立がん研究所ががん予防に効果があると公表したウコン
ウコン茶の原料であるウコンとは、ショウガ科の植物であり、熱帯地方である東南アジアに自生しています。
日本においては、九州南部、沖縄、屋久島などの温かい地方で栽培されており、自生もしています。
また、ウコンを乾燥させて作った粉末である「ターメリック」という香辛料はカレー粉に使われており、カレー粉の黄色の色素を作り出しています。
そして、このウコンにはガン予防の効果があるとされています。
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ガン予防の重要度で分類された3つのランクの2番目に重要なもの
ウコンは1990年、アメリカ国立がん研究所が発表した「がん予防の可能性がある食品成分」によって、がん予防に効果があると注目されました。この「がん予防の可能性のある食品成分」では、がん予防に有効とする40種類の野菜、果物、香辛料が発表されました。そして、この取り上げられた食品の中に、ウコンが含まれていたのです。
この中でウコンは、ガン予防の重要度で分類された3つのランクの2番目に重要なものとしてランク付けされました。
この結果を受け、かなり重要なガン予防効果のある食品と認識されたウコンは、それ以降、そのウコンがガンを予防するメカニズムについての研究報告が次々と報告されるようになりました。
ガンは正常な細胞が異常細胞に変化してしまうことにより、ガン細胞となって発症すると考えられています。
この異常細胞に変化する要因の一つに活性酸素の増加があり、ウコンにはこの活性酸素を抑える効果があるといわれています。
活性酸素は、生命活動を行っていれば必ず体内に発生する物質です。
活性酸素は適量に発生すれば、細菌やウイルスから体内を守ってくれるのですが、体内の活性酸素が過剰に増加すると細胞や内臓を傷つけてしまいます。
ウコンには、クルクミンという成分が含まれており、この働きによって活性酸素の働きを抑えるといわれています。
クルクミンには、肝臓の機能をサポートし、二日酔いの防止効果があるとされています。
しかし、クルクミンには、この肝臓のサポート作用だけではなく、抗酸化の作用があるのです。
この作用によって細胞の酸化を予防し、さらに、クルクミンにはガンの発生や進展を抑制する抗炎症作用もあるといわれています。
クルクミンは、人間の体内に入ると消化酵素の働きによって、テトラヒドロクルクミンという抗酸化物質に変化し、このテトラヒドロクルクミンには体内に発生した過剰の活性酸素を除去する働きがあります。
そのため、体内の細胞が酸化することを予防し、この強い抗酸化作用が、ガンの予防につながるとされているのです。
ウコンには世界に50以上もの種類があるとされていますが、クルクミンが多く含まれているのは秋ウコンだそうです。
ウコンによるガン予防の効果を期待したい方は、秋ウコンによるウコン茶を飲むことを生活の中に取り入れてみては如何でしょうか
また、ウコンにはクルクミン以外にもたくさんの有効成分が含まれています。
ウコンには精油という有効成分が含まれていますが、この精油成分は春ウコン、紫ウコンに多く含まれています。
この精油成分の中の、マンガン、セレニウム、クルクモールには抗ガン効果があるとされており、とくに春ウコンには抗ガン作用が期待されているようです。
そのため、ウコン茶を購入するときは、クルクミンの含有量の他に、精油成分にも注意して選ぶのが良いと思います。