卵巣がん

手術の方法によっては後遺症も大きくなる子宮頸がんの手術。

早期の「子宮頸がん」治療において、がんを切除する手術はその治療の中心となるものです。
「子宮頸がん」の治療で主に行われている手術にも種類があり、それぞれにおいて切除する範囲や追加に行う治療法に違いがあり、その費用も変わってきます。

全ての手術において、基本的な考え方は「子宮頸がん」の再発リスクがないように、がんが浸潤しやすい部分を広く切除するというものです。
ただ、広く切除すればするほど、体に与えるダメージや、術後の後遺症が大きくなってきますので、そのことを良く理解して手術を受けることが大切です。

「円錐切除術」の場合は?

「子宮頸がん」の手術の中で「円錐切除術」は、子宮頸部にあるがんの組織を円錐状に切除する手術です。
「子宮頸がん」の診断を確定させるための検査として多く行われている方法ですが、早期の段階で、まだ腫瘍が小さな状態の「子宮頸がん」であれば、この手術でがんがすべて切除できてしまう場合があります。

この段階でがんがすべて切除できてしまえば、術後は経過観察のみとなり、追加の治療に必要もなくなります。
この手術での目安の入院期間は約4日間、手術費用は約26万円程度となっています。

「単純子宮全摘出術」の場合は?

「子宮頸がん」の手術の中で「単純子宮全摘出術」は、子宮をすべて切除する手術ですが、その分まわりの組織を傷つけることも少ないので、術後の後遺症も比較的少なくてすむものであることから、子宮筋腫等の良性の病気でも良く実施されている手術です。

開腹して行う腹式と、膣から行う膣式があり、腹式の手術のほうが広く行われていて、確実性が高い術式といえると思います。
ただ、膣式のほうは、お腹に傷ができず、体に与える負担も小さいことから、入院期間が短く、社会復帰が早くなり、腸閉塞等の合併症を起こしにくいというメリットがあります。

デメリットとしては、出産経験がなくて膣の伸びが悪い場合には実施できない、腹膣内に癒着がある場合にも実施できない等の手術を実施するための制限がいろいろとあるという点があげられます。
ちなみに前述の「円錐切除術」は、膣式、後述の「広汎子宮全摘出術」は腹式で実施することが一般的となっています。

「単純子宮全摘出術」の目安の入院期間は約15日間、手術費用は約80万円程度となっています。

「広汎子宮全摘出術」の場合は?

「子宮頸がん」の手術の中で「広汎子宮全摘出術」では、膣壁の上部と子宮を支える基靭帯等の、子宮だけでなく周囲の組織も広く切除する手術となっています。
この手術では一緒に骨盤のリンパ節郭清も行うのが一般的となっています。周囲の組織を広く切除してしまうため、直腸や膀胱につながる神経を切断してしまうこともあり、排便障害や排尿障害が後遺症としてあらわれることもあります。

「子宮頸がん」の広がりの状況によっては、卵巣は残せるケースもあります。
この手術の目安の入院期間は15日間、手術費用は約117万円程度です。

また、手術後の再発予防補助療法として放射線治療を行った場合、その治療費は約24万円程度となります。
(前提条件:総線量50グレイ(2グレイx5日/週x5週間))

さらに、放射線治療と抗がん剤治療を併用して行った場合の治療費は約45万円となります。
(前提条件:前述の条件に抗がん剤(シスプラチン)による6クール(6週間)の治療費を加えたもの)

「腹腔鏡下広汎子宮全摘出術」の場合は?

近年では、「腹腔鏡下広汎子宮全摘出術」という腹膣鏡下において、子宮と子宮の支持組織の切除とリンパ節郭清を行い、膣から子宮を取り出すという手術方法も開発されてきました。

「腹腔鏡下広汎子宮全摘出術」はおなかに何か所か小さな穴をあけて、そこから腹膣鏡等の器具を挿入し、モニターを見ながら手術を行う術式であり、開腹手術と比較して、痛みや傷が小さく、体にもあまり負担をかけずにすみます。
ただ、健康保険の適用になっておらず、まだ、十分な手術実施例のデータもそろっていない状態です。

さらに、手術のための設備や高い技術も必要なため、手術時間が長くなり、まだ限られた施設でしか行うことができないのが難点です。

「子宮頸がん」に限ったことではないのですが、手術等の治療費用はがんが初期であれば少なくなり、ステージが進めば進むほど高額になるというのが一般的です。

治療費を低く抑えるためにも、がんの早期発見に努めるようにし、また、自分のがんの状態や選択できる手術方法等についても理解を深めるようにしておきましょう。




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