姉が肝臓癌でラジオ波焼灼療法で治療しました。【体験ブログ】
2年前私の姉が癌になりました。肝臓癌でした。
お酒も飲まない姉ですが、何故か数年前に肝硬変を発症し、だからといって特に特効薬もなく経過観察するだけのもどかしいものでした。
定期的に採血、腹部レントゲン、腹部CTなどの検査をしていたので、肝臓癌は本当に早期の段階で見つけることが出来ました。
しかし癌は癌です。見つかった時は家族全員言葉にならない程ショックを受けました。
特に肝臓がんは根治が難しく、再発率が非常に高いとの事でしたので、言葉にはしませんでしたが恐らく家族全員の頭を『死』がよぎったのではないかと思います。
ネットであらゆる治療方法を調べました。
肝臓癌を切除するには開腹手術かラジオ波焼灼療法と言う方法の二つを勧めるとの説明を受けました。
担当の先生からは姉の癌は本当に初期なもので、開腹するほどの物ではないとの事でした。
肝臓癌の開腹手術をするとかなり大きく開くので傷が大きく残るとので、今回はラジオ波焼灼療法という手術を勧められました。
1.5mmの電極をがんに挿入し、100℃に熱することで癌細胞を死滅させる治療法です。
適応条件は、がんが3cm以下でかつ3カ所以内という事で、姉は条件を満たしていました。
入院期間も非常に短く早ければ1週間で退院出来るとの説明でしたので、家族で相談した結果ラジオ波焼灼療法をお願いすることにしました。
エコーを見ながら癌にラジオ波という電流を通電させ、針の周囲に熱を発生させ、腫瘍を壊死させるとの事でした。
メスで癌腫瘍を取り除くのでは無く焼き壊死させるとの事と、肝臓そのものを直接先生が目で見て手術をするわけではないので、本当にエコーの映像だけで癌を全て焼ききる事が出来るのだろうかと、不安な気持ちがありました。
壊死した癌腫瘍も体内に残したままだという事にも不安がありました。
その不安を紙に書きだし、姉と一緒に何度も担当の先生に質問し、その度に先生は私達に分かりやすく説明してくださり、安心させてくださいました。
やはり病気の中でも特に怖いのが癌だと思います。
どうしても死を連想してしまうので、どれだけ情報を集めても説明を聞いても納得しきれない部分がありました。
しかし、最終的に何よりも大事だと分かったのは本人始め家族がこれから行う治療や手術について、きちんと理解し、納得することです。
そして、信頼できる担当医に出会える事です。
どれほどその手術の実績がある名医であっても、担当医との信頼関係がなければ不安でしかありません。
不安を抱えたまま、手術や治療を受けることはさらなる不安を生むだけです。
姉は心から信頼できる担当医に巡り合えて本当に良かったと思います。
ラジオ波焼灼療法での手術は1時間半ほどで無事に終わりました。
部分麻酔だったので意識は多少ぼやけながらも少し会話も出来ましたし、すべての癌細胞を焼き切れたとの先生からも説明もありましたので、本当に安心しました。
術後の経過もよく、本当に1週間で退院することが出来ました。
手術して2年が経過しましたが今のところ血液の数値も安定していますし、抗がん剤治療や放射線治療をすることもなく、日々暮らしています。
良い先生、最良の治療を出来たことに本当に感謝しています。