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「悪性リンパ腫」の罹患率は人口10万人あたり約13人程度

人間の血液中には、出血を止める働きがある血小板、酸素を運搬する赤血球、免疫機能をつかさどっている白血球やリンパ球等のいろいろな血液細胞が存在しています。
「悪性リンパ腫」とは、この血液細胞のうち、白血球中のリンパ球ががん化してしまう、血液のがんの1つとなっています。

「悪性リンパ腫」はリンパ外臓器(節外臓器)とリンパ系組織の2つの部位から主に発生しています
。皮膚、肝臓、肺、骨盤、甲状腺、腸管、胃等がリンパ外臓器(節外臓器)であり、胸腺、脾臓、扁桃、リンパ節をつなぐリンパ管やその中を流れるリンパ液等の細菌やウイルス等の病原体を排除する機能がある免疫システムの一部がリンパ系組織です。

このようにリンパ系の臓器や組織は全身に存在しているため、身体全体の部位で「悪性リンパ腫」が発生する可能性があるといえます。

近年では年々増加している傾向にあります。

「悪性リンパ腫」の罹患率は人口10万人あたり約13人程度となっており、近年では年々増加している傾向にあります。
また、性別で見てみると。約3:2の割合で男性に多くなっており、年齢別で見てみると、60~70歳代が発症のピークとなっているようです。

「悪性リンパ腫」は、そのがん細胞の性質や形態等によって、約30種類以上に細かく分類されています。

その中で発症の多い種類が「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」の2つで、日本で発生している「悪性リンパ腫」のほとんどが「非ホジキンリンパ腫」となっており、「ホジキンリンパ腫」は「悪性リンパ腫」全体の約5~10%程度を占めるにとどまっています。

この病型の分類によって治療方針が決定されるので、「生検」という病変部から組織を採取して調べる検査を行い、「悪性リンパ腫」の病型を正確に病理診断するようになります。

「悪性リンパ腫」の検査には次のようなものがあります。

「触診」

「触診」では、「悪性リンパ腫」の症状として最も多くなっているリンパ節のしこりや腫れを、医師が直接腫れやしこりに触ることで診断し、その個数や大きさ等を調べます。

「生検」

「生検」は前述のとおり、腫れたリンパ節組織の一部を採取し、顕微鏡を用いてがんであるかどうかを調べる検査であり、「悪性リンパ腫」の検査の中で最も重要な検査とされています。

この「生検」において、がん細胞が確認されれば、「悪性リンパ腫」の診断が確定しますが、一度の「生検」でがん細胞が確認されない場合は、経過観察を行いながら複数回に渡って「生検」を行うようにします。

この「生検」によって、発生した「悪性リンパ腫」の悪性度や種類が判明するので、その後の治療方針を決定することができます。

「骨髄検査・腰椎穿刺」

「骨髄検査・腰椎穿刺」は、骨髄や腰椎の組織の一部を採取し、がんの浸潤状況を調べる検査です。
「悪性リンパ腫」は骨髄や中枢神経へ浸潤するケースがあるため、このような検査が行われます。

「腫瘍マーカー検査」

血液検査の1種である「腫瘍マーカー検査」では、「悪性リンパ腫」の発症によって上昇する血液中のCRP・LDH・可溶性インターロイキン2受容体(sIL2‐R)という物質の数値を調べます。
ただ、「悪性リンパ腫」が発症しても、これらの数値が上昇しないというケースもみられるため、診断の補助的な検査という位置づけになっています。

これまでの検査によって「悪性リンパ腫」の疑いが強まった場合には、「超音波検査・MRI検査・CT検査」等の画像検査によって、全身をくまなく調べるようになります。

CT検査のように、身体を輪切りにした画像による検査によって、「悪性リンパ腫」の腫瘍が発生している場所や、リンパ節のむくみや腫れ、その大きさ等を調べることが可能です。

「悪性リンパ腫」の検査費用はどのくらい??

「悪性リンパ腫」の検査費用例として、「生検」を受けた場合、入院費用(3日分)も含めて約7万円ほどかかったというケースがあります(自己負担額:3割)。

ただ、これは各々の「悪性リンパ腫」の状態や、各医療機関によってもその費用は変わってしまうので、あくまで目安ということになります。

「悪性リンパ腫」は、その多くの場合で自覚症状が無く、外見から発症しているかしていないかを区別することも難しいため、早期発見が困難だといわれています。

そのため、人間ドック等のCT検査や血液検査で見つかった異常から、「悪性リンパ腫」の早期発見につながったというケースも多くなっています。

検査費用は安くありませんが、日頃から検査等を受けて体調管理を怠らないことが、「悪性リンパ腫」の早期発見には重要だと思われます。




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