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人間の肝臓では、胆汁と呼ばれる消化液がつくられ、十二指腸で分泌されています。

人間の肝臓では、胆汁と呼ばれる消化液がつくられ、十二指腸で分泌されています。
この胆汁を一時的に蓄えておく袋を胆のうといい、胆汁の通り道を胆管といいます。胆のうは洋ナシのような形をしていて、胆のう管で胆管と接続されており、この胆のう内の上皮(粘膜)から発生したがんのことを「胆のうがん」といいます。

胆管に発生したがんは胆管がんといい、「胆のうがん」と胆管がんを合わせて、「胆道がん」と呼んでいます。

日本では年間約1万8千人が新たに「胆道がん」診断されており、「胆道がん」によって死亡する人は年間約1万7千人ほどとなっています。

「胆道がん」には初期症状がほとんどなく早期発見が難しいため、死亡率が高くなっており、そのことが前述の、年間の診断者と死亡者にあまり差がなくなっているという結果にあらわれています。

性別でみてみると、「胆のうがん」は女性に多く発症しており、男性と比較して1.5~2倍多く発症しています。

また、高齢者に多く発症する傾向もありますので、女性と高齢者は適切な検査を受けて、より早期発見に努める必要があります。

「胆のうがん」の検査には次のようなものがあります。

「血液検査」

「血液検査」では、「胆のうがん」の影響で胆道閉塞が発生すると、胆道系酵素のγ‐GTPやALPの数値が上昇したり、血液中のビリルビンが増加したりするため、その値を調べます。
また、診断の補助的な役割をする腫瘍マーカーとして、CEAやCA19-9がありますが、「胆のうがん」に特異的なものではないため、あくまで「血液検査」は補助的な役割となります。



「腹部超音波(エコー)検査」

「腹部超音波(エコー)検査」は、体外から、超音波を発生する装置であるプローブをお腹にあてるだけで行う検査です。
そのため、大がかりな機械に入ったりすることもなく、針を刺したりすることもないため、外来で比較的簡単に検査ができるのがメリットとなっています。

「腹部超音波(エコー)検査」

「腹部超音波(エコー)検査」は、胆のう腫瘤の存在範囲や形状の評価に加えて、胆管の拡張、肝臓の内部を調べるのに適しており、胆道閉塞があった場合に処置が必要がないかどうかを判断するのにとても有用となっています。

「CT検査」

「CT検査」は体の周囲からX線をあてて、体の断面図を撮影する検査であり、「胆のうがん」の腫瘍の広がりや存在部位を捉えることができます。

また、同時に造影剤を用いた検査では、腫瘍部と非腫瘍部組織の血流の差を利用して、腫瘍を浮かび上がらせるということも可能なため、がんの腫瘍がどの程度、周囲の血管や臓器に浸潤しているかを推測することができます。

「超音波内視鏡検査(EUS)」

「超音波内視鏡検査(EUS)」は、内視鏡を使用し、その先端に付いている超音波検査用のプローブを十二指腸や胆管近くの胃、若しくは胆管内からあてて行う検査であり、がんの腫瘍の近くで観察ができるため、体の外から超音波をあてる検査と比較すると、より詳しい検査が可能となっています。

「MRI検査」

「MRI検査」は、磁気を使って体の内部を撮影する検査であり、CT検査と同様にがんの病変の存在部位・広がり、胆管の拡張等を診断できますが、CT検査とは得られる情報が異なるため、治療前の精密検査として行われることが多くなっています。

また、「MRI検査」には「磁気共鳴胆管膵管撮影(MRCP)」という検査もあり、これはMRI検査を行うことで得られた情報を基にして、コンピューターを使用して膵管、胆道の画像を構築する検査手法となっています。

胆のう癌検査の費用はどのくらい??

このような検査の費用としては、例えば、ある医院で「腹部超音波(エコー)検査」を行った場合、約1,600円程度の検査費用となっています(自己負担額を3割、一般的な検査を行った場合)。
「CT検査」は同じような条件で、約4,500円程度の費用となっています(腹部マルチスライスCT検査の単純撮影で行った場合)。

「胆のうがん」は進行が速く、悪性度の高いがんといわれていますが、早期に発見し適切な治療を受ければ克服することも可能です。

検査費用もそれほど高額というわけでもないので、体に異常を感じたら、速やかに専門の医療機関を受診し、適切な検査を受けるようにしましょう。




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